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2011年1月19日水曜日

そーだったのかスターウォーズ! ~偉大なモフ・ターキン(笑)~

 (昨年夏にテレビでのシリーズ連続放映を見たときの感想です)

スターウォーズ連続放映、昨夜はエピソード4を見ました♪美人すぎるじいさまを堪能… ああ、美しいモフ・ターキン!こんなにちょこちょこと出番あったんだね…。レイア姫に会うところと、最後のところくらいしか印象に残ってなかったですよ。

そしてそして、会議のシーンに加わっていた一人が、『ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇』でカッシングの息子をやってた方なのを発見しました!そーかあ…。
今さらながら、ラストクレジットの出方を見ると、バリバリのラスボスだったんだなあ…と感慨が。(しかしいつのまにベイダーより立場が上になったんだ?エピソード3の最後で顔を出したときは側近ぽい雰囲気だったのに、今じゃ顎で使ってるぞ?(笑))
ともあれ、「Peter Cushing」と画面に一行扱いで出たときには、感激してしまいました。本編が終わったあとにNHKがくっつけてる写真つきのキャスト紹介にも、ちゃんと出てきたのが嬉しかった♪(やっぱあの人差し指をたてるポーズなんだな、ターキンは。でなきゃ自分の唇をさわってる横顔、ですよね♪)

たしかカッシングの自伝では、ターキンが一作目で死んでしまって、続編に出られなかったことを嘆いておられましたですよ。べつにキャラに愛着があるからじゃなくて、役者は食ってかなきゃならないから」
キャラについてはあんまりよくわかってなかったそうで、たしかクリストファー・リーのインタビューで、「(カッシングに)グランド・モフってなんなんだ?と聞いたら『私にもサッパリだ』と言われた」という話がありました。そんなもんなんでしょうね。(笑)デス・スターについては、冗談らしく別の名前のほうがいいという案を書いておられました。何語だかわからないので意味がわかりませんが。フランス語かな?とにかく「…むしろこのほうがいいと思ったけど、聞かれなかったから言わなかったヨ」ということでした。(笑)
撮影時のターキンの足元がスリッパだったことは前に書きましたね。そう思うと、ほんと見ていて頬がゆるみます。

…そういえば、少し前に「なぜグランド・モフが肩書きじゃなくて、モフ・ターキンで姓名とインプットしていたのか?」の謎が解けました。ブックオフで中古VHSを見つけて箱の裏書きを読んだら、役名が「偉大なモフ・ターキン」となってたんです…。Grand Moff Turkin。偉大なモフ・ターキン…あの作品だけ見るとラスボスだから、ありえない解釈じゃない。作中で「グランド・モフ」という肩書きが出てきたわけでもなかったみたいだし。レイア姫にもターキン総督(Governor Turkin)と呼ばれてましたよね、確か。(記憶違いだったらごめんなさい)だから日本の観客は、たぶんほとんどみんな「モフ・ターキン」だと思ってたんですよね。(それとも私の周りだけ?(^ ^;))
…とにかく制服もよく似合って、絵になる悪役っぷりでした。ごちそうさま♪

しかしエピソード順に見ると、たしかに印象が変わりますね。やっと全体のストーリーがつかめましたよ。(笑)
奥の深い会話がなされているのも、今まであんまり印象に残ってませんでした。
母を助けられなかったときの、アナキンの台詞…「次はしくじらない」。ここで彼はジェダイの道からそれるんですね。受け入れないでコントロールしようとする。それができると信じる。これって「アメリカン・ウェイ」が美徳としてきたことじゃないか。それを暗黒面として描いているのは、アメリカのポピュラー映画ではたしかに画期的なのかも。そしてヨーダの台詞…「心を鍛えて、失うことの恐怖を捨てろ」。なるほどなあ。たしかに仏教的な思想なんですね。

でも、アナキンとダース・ベイダーにはやっぱり格差があって、ベイダーが同じ人物の後年の姿とは見えませんでした。ボディ・ランゲージがかなり違うんですよね…ベイダーはかぶりもので表情が出せないためか、オーバーアクションになるので。これはエピソード3で、ベイダーのマスクが装着されたあとの動作でも感じました。ここからいきなり「ダース・ベイダーの身振り」になっていて、もうアナキンとは別物になっている。ここのベイダーが「アナキンの身振り」でいてくれたら、もうちょっとスムーズに印象がつながったと思うんですが。もしくは、ダークサイドに落ちたあとのアナキンが、ちょっとだけベイダーっぽい仕草をするとか。(うーん、でもあれはあれでナイーブなキャラが成立しちゃってるからなあ…後付けの難しさですね)

ただ、頭のなかではつながりを理解しているので、エピソード4(やっぱ「一作目」というほうがピンとくるなあ…)の冒頭、ベイダーとレイア姫が対面するところは、じつはすごいドラマチックなシーンなんだなあ、とは感じました。感情的にでなく、あくまで頭で感じただけですが…。要約すると「ベイダー一家」の話なんですね、スターウォーズって。

ベイダーに比べてびっくりしたのが、オビ・ワンがちゃんと「同じ人物の老後」に見えること!顔の形も声も違うんですが、キャラクターとして同じ人だ、というのが感じられる。特に目つきとか。これはすごい。すごいぞユアン・マクレガー
ボバ・フェットがチラッと姿を見せたところも(たぶん後付けだと思いますが)ぐっときましたですねえ。こーいうのは、続けざまに見るとわかりやすい。彼の父親のジャンゴ・フェットはすごくハンサムだったから、ジャンゴが細胞を提供したクローン軍団は、まるで帝国のハーレムに見えましたですよ。(笑)…ところで、帝国軍の兵士はアーマーのデザインがエピソード3とは違うのですが、あれはもうクローン軍団じゃないということなのかしら?中身が全部ジャンゴの顔だと想像すると、白兵戦シーンも楽しいんですが。(笑)たぶん映画以外のスピンオフ作品のなかで、エピソード3から4の間の話ってやってるんでしょうね。ターキンの出世物語もあるんだろうか。うーん、知りたい…。(笑)

…しかし、考えてみるとこの世界のドロイドは機械にしては長生きですね。精密機械ほど壊れやすくて、基本のOSも数年ごとに交代して、前のが使えなくなる…という今の感覚で見ると、テクノロジーの進歩がゆっくり(というかほとんどない?)なのも、すごく古いマシンを修理して使えるのも、むしろレトロな感じ。コンピューターというより、古い車を整備し直して動かすみたいな感覚なんですね。ジャンクの山から使える部品を探すとか、そういう世界。楽しそうだなあ…。

2011年1月14日金曜日

『The Mummy』(1959)

 (以前ちらりと触れておりますが、DVDを初見したときの感想を掘り起こして載せます)

 ピーター・カッシングクリストファー・リー共演のThe Mummy、邦題は『ミイラの幽霊』ですが、国内盤が出てなくて字幕なしでのレビューなので、原題で書いておきます。
画面に集中したくて英語字幕も消して見たので、わかったのはだいたいのところですが…単純なお話なので助かりました(笑)。

19世紀末、イギリス人の考古学者がエジプトで王女のミイラを発掘。そのミイラを守るために隠し部屋に入れられていた別のミイラが蘇り、発掘者を襲うというものです。ただし、じつはそのミイラは王女を密かに愛していた神官、という悲恋設定が…あれ、「エジプトの高貴な女性と神官の禁断の恋」で「ミイラがよみがえって人を襲う」って…『ハムナプトラ』って似たよーな話じゃなかったっけ…?と思ったのですが、ハムナプトラはテレビで断片的に見ただけなのでよくわからないです。もしかしたら元ネタかも?

カッシングの出演作品ハンドブック(?)として少し前に購入した『Christopher Lee and Peter Cushing and Horror Cinema: A Filmography of Their 22 Collaborations 』をちらりと見てみたら、『The Mummy』自体が、1930年代にボリス・カーロフ主演で作られた映画のリメイクのようです。ハムナプトラとは「元ネタが同じ」なのかも。(違ってたらすみません)

キャストは、ミイラ発掘にかかわる考古学者役にピーター・カッシング。珍しく父親が出てくる役で、少しばかり若作り。ナカナカ素敵です。彼の父、叔父も考古学者らしく、冒頭そろってエジプトにいるのですが、カッシング演じるジョンは発掘時には足を怪我してテントで留守番していたため、現場に居合わせなかったという設定です。

そしてミイラと、回想シーンの神官がクリストファー・リー。ミイラのときは包帯ぐるぐる巻きで、動作と目だけの演技なんですが…目が語りますね。すごくよかったです♪なんか…ハンサムなんですよ、普段より。終盤の顔なんか、ライティングのせいか白塗りのときの市川染五郎似です(笑)。長い手足とプロポーションのよさも際立ってます。ちょっと惚れ直しました。

カッシングのリーとの格闘シーンは二回あって、両方ミイラに首を絞められてました。(笑)足の怪我の後遺症でびっこをひいている役で、いつものカッシングと身のこなしが違うのも見どころ。服装がスリムな体の線を引き立てていて、ヘルシング教授やフランケンシュタインみたいな強さはないキャラ。なにかと色っぽいです♪

お話は淡々と進む感じで、あまりインパクトを感じなかったのですが…たぶん『ハムナプトラ』を見ていなければ、ミイラの隠れた悲恋話に新味を感じたはずだと思います。悲恋設定がなければ、トホホ映画だった『半魚人の逆襲』と似たりよったりの展開…。でもこの設定の違いが決定的なのですけど!それと、エジプト人キャラに「イギリス人が外国の遺跡から持ち出したものを、大英博物館に飾ること」を批難させているのも、映画の胆力(?)を上げてました。
…まあそのへんとは無関係に、カッシングがすごく色っぽいのでお気に入りの一本になりました。えへへ♪(若い頃の姿でこうも萌えるのは、自分にとっては珍しいです(笑))

カッシングの奥さん役が、出番は少ないものの設定的に重要な役なのですが、とてもきれいな女優さんでした。初めて見た方です。柔和にしたエリザベス・テイラーという感じ。セットも、いつもながら雰囲気があってよかったです。(ハマー映画は低予算らしいものが多いのに、いつも美術がすばらしいですね!)ハマーのスタジオだったブレイスタジオにあるマナーハウス(イギリスの古風な邸宅)…ドキュメンタリーなどでさんざん見たのですが…その外観がもろに出てきたのが、なんか嬉しかったです。ほかの映画でも別の形でいろいろ使われています。

特典映像はオリジナル予告編とキャスト一覧のみでしたが、自分にはちょっと貴重な一本になりました。ああ、字幕ともっとマシな特典つきの国内盤出してほしいデス…。