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2024年9月9日月曜日

『テラー博士の恐怖』Blu-ray感想

時間が経ってしまいましたが、購入を迷っていた新発売ソフト2つ、結局買ってしまったので(笑)感想を書きたいと思います。まずは発売の早かったテラー博士の恐怖』Blu-rayから。お話は、列車のコンパートメントに乗り合わせた乗客たちが、謎の「テラー博士」(これがカッシング丈)にタロットカードで恐ろしい未来を見せられ…… というもの。


正直に書きますと……うーん、あくまで自分にとってはですが、作品だけならソフトを買いたいと思うほどのものではありませんでした。未見なので買いましたが、一度見れば充分。(^^;) 

出演者レベルでは、確かにカッシング丈の存在感はありますし、クリストファー・リー御大(高慢な美術評論家役。すごく合ってます!)や、訃報が記憶に新しかったドナルド・サザーランド(若い❤)、ジェレミー・ケンプ(自分にとってはグラナダ版ホームズのロイロット博士とTNGのピカードかんちょの兄❤)、密かにお気に入りなマイケル・ガフ(いろんなところで出会う(笑))など、お楽しみがてんこ盛りです。

が、しかし……オムニバスとして成立してないだろうこれっ!(^^;) 
矛盾というかなんというか、指摘するのもかえって憚られるレベルなんですが、オムニバスとして整合性がないので、木に竹を接いだようなラストで「えっ?」となってしまう。 個々のエピソードはなんとか見られるとしても、あのカッシング丈の●●という設定でまとめることができてないのです。(加えてカッシング丈の美貌ボーボーの眉毛に隠されてもったいなーい☆……いや、それでも隠しきれない美しさ、と言うべきでしょーか!!
※以下はネタバレありです。


カッシング丈の設定……まさに死神なのですが、それが彼らを連れて行くのはいいとして、カードで見せる彼らの「未来」は……いったいどういう時系列?(^^;) これから死ぬ、ということを見せられている人も入れば、死なないでただひどい目に遭うだけの人もいます。そのうえそのままあの世に行ってしまうので、カードで見せられた「未来」は結局やってこないんじゃ??? あるいは死神が見せているのは過去なのか? 乗客たちが「自分の経験を忘れた状態で、あの世に行く列車に乗り合わせた死者の霊たち」ということなら、それでもいいのですが……でもでも、個別エピソードで死んでない人はどうなるんだ???

たぶん、こういうツッコミは野暮なのでしょう。人間の死亡率は究極的には100%ですしね。(^^;) もしも深夜にたまたまテレビをつけた時にこんなトンデモ映画をやってたら、自分も「な、なんじゃこりゃー!❤」とツッコミ入れて爆笑しつつ狂喜するだろうし、逆説的に「思い出の一本」になるのは想像に難くありません。「そういうもの」として暖かく見守るべきなのでしょう。奇妙な時系列の混乱も、深読みすればハードSFな時間解釈に見えてくる……かもしれないし!(笑)

なんだかツッコミばかり書いてしまいましたが、特典を含めたソフトとしてはとても楽しめました。なんと特典インタビューにはリーグ・オブ・ジェントルメン(イギリスのコメディー集団。メンバーがホラー好きで知られている)のリース・シェアスミスさんも登場! 作品の思い出を語ったりしています。ひっくり返りそうになりました! 最近Twitter……じゃなかったXはあまり覗いてないのですが、じつは使い始めた頃から十数年フォローさせていただいているのです。今はどうかわかりませんが、毎年ハロウィーンへの長ーいカウントダウン(終わったとたんに来年に向けて始めたりする(笑))をなさっていて愉快でした。さすがホラー好きさん❤(笑)これでマーク・ゲイティス兄も出ていてくれたら自分にはお宝盤になったんですが……!(ゲイティス兄も「リーグ」の一員で、自分は『SHERLOCK』でファンになりました。リースさんを知ったのはそのイモヅルです)

このブログにもお二人が関わった話題の過去記事があるので、引っ越し順序を前倒ししてアップしておきます。よろしければおついでにどうぞ♪


(
2012/5/27)「ホラー御三家ご生誕を祝う映画~マーク・ゲイティス氏のおすすめ~

(2012/10/16)「ホラー・ヒロイン・インタビュー"Scream Queens" BBC Radio 4」


…さて、テラー博士に戻ります。作品の位置づけとしては、これがアミカス・プロダクションのオムニバス作品として最初のものだとのこと。その後のオムニバス作品は全体の形式としての整合性はあるし、好きな作品も多いので、そのきっかけになった映画史的な意義で見るべきなのかもしれません。

個々の俳優さんの演技はもちろんきちんとしています。やはり訃報が頭にあったサザーランドの若い頃の姿が印象的でした……この方の目つきはほんとに吸い込まれそうな「不穏さ」がありますね。そして色っぽくて初々しかったです❤ 他にロイ・キャッスルという方も「絶対どっかで見たことある!」と思いながら見ていました。で、しばらくしてようやく"Dr. Who & the Daleks"(カッシング丈がドクター・フーを演じた劇場版2つのうちの1本目)に出ていた方だと気づきました。そっちも見直したんですが、役の雰囲気が似ていました。


右が"Dr. Who & the Daleks"。
左は『地球侵略戦争2150』("Daleks'Invasion Earth 2150 A.D."日本盤)


"Dr. Who & the Daleks"は、日本では過去に『Dr. フー in 怪人ダレクの惑星 』のタイトルでVHSのみ出たようで、今のところDVDはありません。カッシング版Dr. Who2本目の『地球侵略戦争2150』(こちらは日本盤DVDあり)が大好きなので、1本目が海外でBlu-ray化されたと聞いた時に我慢できず購入しました。(楽しさはやはり二本目に軍配。音楽も好きです♡)

IMDbなどのプロフィールを見ると人気者だったようですが、自分がロイ・キャッスルを他で見た覚えがあるのはあのドクター・フー映画だけです。『テラー博士…』の中ではトランぺッター役なのですが、実際そうだったそうで……ということは、吹き替えなしで演奏してるんでしょうね。素敵♪ バンドのメンバー役に有名ミュージシャンも参加してるそうで、演奏シーンはたしかに素人目にもめっちゃ良かったです♪(突然シーンのクオリティが上がるので違和感があるくらい…(笑))


…話が脱線してしまいました(いつも通り(笑))。
懐かしの声優さんによる吹替音声も涙ものでした! 槐柳二さん、小林恭治さん、羽佐間道夫さん、広川太一郎さん、山田康雄さん…… テレビ放映は見たことがありませんが、声を聞いてるだけでも頬が緩みます♪ 収録当時タロット(タロー)カードは日本では一般的でなかったらしく(そりゃそーでしょーね☆)、吹替では「イタリア式カード」と言われてるのも時代感があってしみじみします。確かに「14世紀初頭イタリアで占いに使われていたといわれる特殊なカード」…とブリタニカにありました。吹替翻訳の方が調べて表現を工夫したんでしょうね。

加えて監督の音声解説出演者のインタビューなんかも付いて豪華。……いや、これは逆に特典がないと売れないかも(ゴメンナサイ☆)、とも思いますが、これらの特典のおかげで商品として成立していて、おもちゃ箱のような楽しさがあります。(欲を言えば原語字幕も欲しかったなー……あと個人的な環境の問題なのですが、DVD版も出していただけてたらありがたかったです。[ブルーレイ面倒なの☆(^^;)]一時期は愛蔵版的なソフトを両方のバージョンで出すのがよくありましたが、最近はブルーレイで定着しちゃったんですかねぇ……)

というわけで、自分にとっては恐怖映画というより「ツッコミ入れつつトンデモ設定とレトロ感を楽しむホラーコメディ(?)」という位置づけに。 「顕微鏡を見るジェレミー・ケンプ」(真面目キャラが珍しくてカッコイイぞ!)の「やはり」という台詞に手を叩いて大爆笑するのが案外正しい鑑賞姿勢かも。ライナーノートにあった、監督のカッシング丈への賛辞――「馬鹿馬鹿しい台詞に魂を吹き込めるのは彼しかいない」にも、改めて納得なのでした。

…今回これを書くために見直したら、ちょっと愛着が出てきました(笑)。未見だったカッシング&リー共演作、また一本字幕付きで見ることができて感謝です♪

2024年6月26日水曜日

日本盤リリース予定続々♡(死体解剖記、テラー博士の恐怖)

今年に入って立て続けのリリースですね。日本盤の新リリースなんてしばらくなかったので、「なんのお祭?」ってくらい嬉しいです♪ (私事で恐縮ですが、6月末が誕生日なので祝ってもらってる気分です♡ 出費は悩みの種ですが…(笑)) 


『死体解剖記』

発売順が前後しますが、まずはこちらから。(Amazonのリンクの作り方が複雑になって、画像付きリンクがどうしてもできません(^^;)。ジャケットデザインなどはサイトでご確認くださいませ☆)


死体解剖記 [DVD](7/26発売予定)


先日の『怪奇!二つの顔の男』『ザ・スカル サド侯爵の頭蓋骨』と同じコロメディアさんからの発売ですね。こちらは以前海外盤で鑑賞したので、その時のご紹介記事を前倒しでbloggerに引っ越しました。よろしければついでにどうぞ。(中に書いている通り聞き取り難民だったので、改めて字幕付きで見たいです!)



記事引っ越し時に海外盤の写真を撮りました♡
今回のもジャケット写真はカラーですが、作品はモノクロです。


詳細は上記の感想に譲りますが、バーク&ヘアという二人組の死体泥棒のお話です。わりと有名なので、イギリスの古い犯罪ネタに親しんでいる方にはおなじみかもしれません。(他でも映画になってたような気も)

映画でカッシング丈が演じるのは、彼らから解剖用の遺体を買っていた医学博士ノックス。ホラーのキャラクターというよりまっとうな医学教育者に見えます。信念があって、そのせいで周囲とぶつかって行き過ぎてしまう。それが伝わってくるので「見られる」んですね。講義シーンの堂に入った「人気教授ぶり」が素晴らしく、オーラがあって、ラストの講義は特に引き込まれます。改めて、ホラーや幻想味のある作品ほど、大事なのは俳優さんの演技力と制作側の矜持というか、ある種の「品格」なんだな、と実感しました。(当たり前ですが予算の規模で決まるわけではないですね☆)

(ちょうど『インタビュー・ウィズ・●ンパイア』を久しぶりにテレビで見かけたので無意識に比較してしまい、よりその思いを強くしました。『インタビュー…』は公開当時原作が好きで見て、キャストがイメージに合わずそれだけで印象がイマイチだったのですが、今回はそれ以前で、30分ほどでギブアップしてしまいました。映画版のファンの方にはごめんなさい。純粋に好みの問題だと思います。アン・ライス自身が脚本書いてたんですね……ほんと楽しめなくて申し訳ない☆💦)

今さらですが、カッシング丈はもちろん、他の俳優さんたちも、「こういう性質の人間が、こういうシチュエーションに置かれて、こういう反応をしている」という根本的なところを演じていて、ある意味ウェルメイドです。だからストーリーの衣がホラーだろうがSFだろうがなんだろうが、演技という意味では上滑りしないんでしょうね。決して「ホラー好き」ではない、自分みたいなフツーの映画好き(そして美老人好き(笑))でも、この時代の「ホラー映画」を見やすい理由はここだと思います。特にこの『死体解剖記』や『恐怖の雪男』なんかは、ほんとにまっとうな「研究者」の側面が芯にあって大好きです♡

(多分俳優さんのアプローチは基本的に昔も今も同じなのだと思います。ただ、「ホラー」というジャンルが確立してからそれが客体化され、作る側に「もとからホラー好き」な若い層が増え、「作品の仕立てとして」パロディ的なアプローチも出てきて、ホラー自体が「若い層(送り手も受け手も)のための」ジャンルに変貌した、と言うべきなのかも。[勝手な憶測ですが☆] 中高年のベテラン俳優が湯水のように(?)使われ、しかもそれがパロディではないハマーやアミカスのような作品は、今ではなかなかお目にかかれません。やはりその意味でも貴重に感じます)


『テラー博士の恐怖』

さて、次はこちら。(なんか「馬から落馬」みたいなタイトルで面白いですね(笑))


販売はハピネットさん。(個人的には「昔グラナダ版ホームズを出していらした会社♡」というスリコミです(笑))こちらは未見作品で、折々参照する洋書で白黒写真を見ていた程度です。特典もたっぷりのようで、これは見てみたい。(ただ、自宅の環境でいうとBlu-rayよりDVDのほうが手軽に見られるので……特典なしでもいいからDVDも出してくれないかなー。できればもう少しお安く☆(^^;))

…そういえば、出演しているドナルド・サザーランドが先日亡くなりましたね。パッと思い出す作品というと『鷲は舞いおりた』とかに遡っちゃうのですが、お年を召しても息子さんより色っぽかったなぁ……。ご冥福をお祈りいたします。


*     *     *


…2作を比べると、どちらかというと前者が欲しいんですが(^^;)……やはり未見作品は気になるし、お財布と相談しなくては☆(今気づいたんですが、『The Flash And The Fiends』DVDには1960年作品と書かれています。ブログでは主にall cinemaさんを参照していて1959年作品と書いていますが、他でもズレがあるかも……何卒ご了承ください)


怪奇!二つの顔の男 』の感想アップが後回しになってしまって、勝手にヤキモキしています(^^;)。でも「新譜情報を先に」と思うと時間が足りなくなるせいなので、書くネタが少なくて「誕生日に更新するだけ」だった時期を思うと贅沢な悩みです。(廉価版は字幕の質などちょっと気になりますが、やっぱりありがたいです☆)日本盤がない古い作品はまだまだたくさんあるので、『1989』とか『Cash on Demand』(こちらも海外盤Blu-rayの感想がまだ書けてません……めちゃくちゃオススメです☆)とかも字幕付きで見たい……!! 期待をこめて待ちます♡

2024年4月23日火曜日

祝!『ザ・スカル』日本盤4/27リリース♡

 久しぶりにアマゾンを「ピーター・カッシング」で検索したら、なんとなんと、4/27に『ザ・スカル』がリリースとのこと! おめでとうございますー♥ 


ザ・スカル サド侯爵の頭蓋骨(日本語吹替収録版) [DVD]
(Amazon) 
画像リンクがパパッと作れなくなっちゃったのでテキストのみで。
ちょっとアレなジャケットはリンク先でご覧ください。


以前の邦題は『がい骨』。まさかこんな日がくるとは思わず、だいぶ前に輸入盤で見てしまったのですが……うーん、感想を書いた記憶があるのにここにはありませんねぇ……どこだったのかしら? 

マルキ・ド・サドの頭蓋骨を手に入れた者が、その骸骨……というか、骸骨に憑りついている悪霊に操られ、常軌を逸した行動に出てしまう……という恐ろしいお話。カッシング丈はオカルト研究者兼コレクター(?)で、同好の士で競売ではライバルでもある役がクリストファー・リー。おいしい♪ アミカス作品はこのお二人が敵対しない映画がけっこう多い気がします♥

そしてカッシング丈は、この手のトンデモな「教授」をやっても落ち着いた説得力があります。(いつも思い出すのが『新ドラキュラ 悪魔の儀式』。専門家として警察に協力し、儀式のテープを聞いた後「形式を踏んでいるね」と言う冷静なたたずまいがかっこいい♪)マイケル・ガフナイジェル・グリーンなど、あの時代の英国美中年俳優さんが脇に出ているのも目の保養です♡(^^)

「骸骨目線」でカッシング丈に迫るカメラワーク(状況の詳細はネタバレになるので自粛♡)などアナログな工夫も、一瞬吹き出すけど(笑)味わい深くてオススメであります。(監督はフレディ・フランシス。納得です)

こういうのを見ると、CGの「なんでもあり」に慣れてしまった近年は、むしろ画面が退屈になったような。技術の出始めは高揚感がありましたけど(『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』のステンドグラスの騎士とか印象的でした!ストーリーは覚えてない!(笑))、CGてんこ盛りにはもはや皆さん食傷しているのでは。もしかしたら、アナログの特撮への揺り戻しもくるんじゃないでしょうかねぇ。レコードや活版印刷にファンができるのと同じように……。


手持ちの輸入盤。
日本版ジャケットを見てあんまりだなあと思ったのですが、
もともとこんな感じだったのでした…(笑)
なんでカッシング丈やリー御大の写真が使われないんだろう???



話がそれました。(^^;) さて、それはそれとして、じつは検索時についでに見つけた『怪奇!二つの顔の男』を先日入手いたしました。今感想を書いているのですが……原作(『ジキルとハイド』)まで興味が広がってしまい、仕上げるのにちょっと時間がかかっているので、新発売のお祝いを先に書かせていただきました♡


…ただ、自分は基本的にコレクターの素質がなくて(ついでに言うと特にホラー好きというわけでもないのです。ひたすらカッシング丈が好きなだけ(笑))、作品自体を見られれば気が済んでしまうんですね。輸入盤とはいえすでに見ているし、万年金欠病でもあるので(笑)、迷って予約はしていません。(アマゾンの送料無料が3500円以上になったのも大きい💦)

7月には『テラー博士の恐怖』も出るそうなので(こちらはブルーレイでちょっとお高いですが未見作品☆)、予算をとっておくべきかなあ……などと思いつつ、輸入盤のほうで再見していたら、ロバート・ブロックの原作のほうに興味が出てきて、古書漁りに予算を振り向けようかな……なんて思ったり。(一度読んでみたいだけなのですが、行きつけの市立図書館は市内の館全てを対象にしても収蔵していないのです。クソー☆)輸入盤は英語字幕もないので、聞き取り難民にとって日本語字幕つきは魅力なんですけど……うーん、もう少し悩みます。

じつは他にも、入手したあと感想を書けてないものがあります。くすん(^^;)。いろいろあって生活が変わったためペースが鈍いのですが、少しずつ追加していきます。(過去記事の手動(?)引っ越しも続きをしなくては☆)


*     *     *


来月5/26はカッシング丈のお誕生日ですね。じつは参加する予定の同人誌イベント、COMITIAの開催日と重なっているのです。その前週5/19は文学フリマ東京にも出店予定です。(夏になると体力の都合で外での活動が休眠状態になるので、今のうちにと申し込みまくりまして……💦)いずれも一次創作系イベントなのですが、カッシング丈オマージュ小説もいちおうオリジナルなので持参します。ちょっと気が早いですが、おついでがありましたらぜひお立ち寄りください。(最新の予定は随時HPにてお知らせしております)


2024年1月23日火曜日

2010年分の記事引っ越しを完了/ホームズをちらっと再見♥

 1記事ずつの手作業の引っ越し、2010年分がようやく終わりました。ほぼすべて映画やCDのレビューになっています。(自分のイベント参加や拙作発行告知もしているのですが、再掲してもあまり意味がないので、残したい情報を併記していない場合は省くことにしました)

最初は過去のサイト日記などから転載していたらしく、我ながら矢継ぎ早で。(笑)でも忘れていたことも多くて新鮮でした。昨日はBBC版シャーロック・ホームズのDVDに入っている特典ドキュメンタリーにデビッド・バークさん(グラナダ版ホームズの初代ワトスン役。大好きです♥)が出ていたことを再発見し、DVDを出して再鑑賞しました。内容については当時の記事(「BBC版シャーロック・ホームズ その2/コナン・ドイルの声」)に譲りますが、バークさん白髪で素敵です♥


カッシング丈主演の「BBC版」シャーロック・ホームズ♥


もちろん本編もちらりと見直しました。この特典が入っている盤に『青い紅玉』が入っているのでそちらを。(ホームズの中でも大好きなお話です♥)

映像のホームズはグラナダ版で刷り込んでしまったので、ゲストキャラに配役された役者さんの年齢層や演出の違いなんかが新鮮に映ります。そしてホームズの時のカッシング丈……早口でハツラツとしていますね!(もちろん役のせいなのですが(^^))


ピーター・へイニングのグラナダ版ホームズガイドブック『NHKテレビ版 シャーロック・ホームズの冒険』(歴代のホームズ映像作品についても詳しく書かれています)によると、カッシング丈はすでに映画版でホームズを演じていましたが、このテレビシリーズでもかなりこだわり、原作やシドニー・パジェットの挿絵に忠実なものにしようとなさったそうです。努力が実ってこの「BBC版」ホームズ(今こう聞くと『SHERLOCK』のほうを連想してしまいますね(^^;))は絶賛されたそうですが、天候のために撮影スケジュールが遅れて最後には「1話を3日で」のペースだったそうで、ご本人は満足していなかったとのこと。

「何本かのエピソードは見るたびに不愉快になります。そこにあるのはピーター・カッシングが最高のシャーロック・ホームズを演じているところではなく、ピーター・カッシングが台詞を必死に覚えて、上手く言えたのでほっとしているところだからです」

と謙遜していたそうです。謙遜にしてもユーモラスに聞こえますよね。訳文にきっちり感があるのでお堅く響きますが、残っている他のインタビュー映像などの印象を加味して想像すると、あえて「相手に笑ってもらえるように」話していらっしゃるように見えます。お人柄がしのばれます。(^^)

…個人的には、ほとんど映画でしか見ていない方なので、テレビらしいライティングや画質・テンポで見ると「実在の人だったんだなあ」(?)……と妙な感慨が。ほんとに日本語字幕付きで見たいです……!


引き続き残りの記事も移していきます。他のタスクの合間を見ながらなのでペースが読めませんが、よかったらお付き合いください。(元の記事をアップした日付で追加しているので、更新お知らせ機能に反映するのかどうか……自分が使っていないのでわかりません。(^^;) 念のため、時々こうして節目でお知らせさせていただきますね)

2024年1月2日火曜日

コミケ103・ご報告と御礼

 12/30、久しぶりのコミックマーケットに参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、本当に本当にありがとうございました!


カットを描いた時点では無料配布を考えていた冊子が『脳人形の館』付録になったため、急遽ポストカードを作って無料配布とさせていただきました。すべてお連れ帰りいただけて嬉しいです。コミケの記念にしてくださいね♥


無料配布のポストカード。
直前の突貫工事でしたがピーター・カッシングと
ホームズの2種を作りました。

あとで気づいたのですが、ピーター・カッシングのほうで上下逆さ(裏面の郵便番号欄が逆さ)に刷ってしまった数枚をそのまま入れてしまったようです。(^^;) すみません! もしお持ちのものがそうでしたら、「当たり」だと思ってくださいませ。きっと今年良いことがあります!絶対!!!


前日にSHERLOCKのコピー誌の在庫を発見し、こちらも急遽持参しました。告知もwebカタログ追加掲載も前日という……こんなこと初めてです。(^^;) 



当日朝にこんな札を作る羽目に☆

ここ数年イベント参加はJ庭+先日のコミティア(いずれもオリジナルオンリー)だけで、原作著作権切れのホームズや「1.5次創作」(自分の造語で、「当て書き/オマージュ」をこう自称してます(^^;))を弁解しながら置くことに慣れすぎ、おおっぴらに二次系を持っていく発想になっていませんでした。コミケは「美老人」でなく「ピーター・カッシング」と書いてしまってもいいんですよね…。なんか目からウロコで。(笑)

…で、スペースはこんな感じになりました。身に余るお誕生日席で、サークル窓口もお手洗いもすぐそこだったのでラクでした。お隣はグラナダ版ホームズのファンサークルさんと演劇ファングッズのサークルさんでした。どちらも親切な方々で、楽しく過ごさせていただきました。

 

設営したスペース。
急遽SHERLOCK在庫見本も置いたので
ぎっちぎちです。

初売りと既刊、グッズ、そして発掘コピー誌に至るまでお連れ帰りいただけました。やっぱりコミケは規模が違いますね。ホームズ系は写真の左側が大きなのぼりを立てた大手さんだったので、おこぼれに与ったかもしれません。うちのディスプレイは地味なので、端っこのお誕生日席だと通路幅以上に遠くから眺めることになり(加えてカオスなので)イメージがよくわからないんですが、お隣のついでに見てくださる方がけっこうおられました。

お話していって下さる方も多くて嬉しかったです。ただ最近耳がイマイチで、がやがやした会場での聞き取りが少し困難です。あと、ふだんは高齢の母との会話が多くサクサクとしたテンポに不慣れになってしまったので……聞き直してしまったり、タイミングを逸したりが時々あってすみません。(^^;) でも好きなものや俳優さんの名前を「声に出して話せる」機会は日常的にはないので、本当に楽しかったです!

ピーター・カッシングは、名前を出すと「好きー♥」とおっしゃる方がけっこうおられて。これも「さすがコミケ」の一つですね。年齢層が近くて高めの方はもちろん、若い方でも「スターウォーズのターキン」でたいてい通じます。(といっても自分も1950~60年代作品をリアルタイムで見た世代ではもちろんなく、初めて認識したのはターキンでした(^^))CGにしてまで再現されてる「ビジュアル」ですもの。カッシング丈、やはり永遠ですね。興味をお持ちになってこれから古い作品を発掘する方、大きなお楽しみが待っていますよ♥
 
kindle版のホームズ小説をお読みくださった方が訪ねてくださったり(差し入れもありがとうございました!おいしくいただいております!びっくりして取り乱してしまいすみませんでした。もっときちんとご感想を伺えばよかった…本当に嬉しかったです!)、旧版をお持ちの方々が初売りの新装版小説をお求めくださったり……本当に、本当にありがとうございました。『脳人形』は新たに編集した付録も楽しんでいただけますように。


コミケ初売りの一つだった『美学としてのJUNE』は、「まさかの完売」となりました。(最後はカバーを外した見本を割引でお渡しとなりました。すみませんでした(^^;))念のためすべての在庫を持参したのですが、正直J庭の外では需要がないと思っていたので本気で想定外でした。これまた「さすがコミケ」。自分の認識など井の中の蛙ですね。次回のコミティアとJ庭のカットをこれにしてしまったので、さてどうしようと嬉しく悩んでおります。

kindle版はこちらで引き続き配信中です。よろしければご覧くださいませ。


完売札などめったに書けないので記念撮影。
未練がましくkindle版を宣伝。我ながら野暮ですね!(笑)
(しかも値札にタイトルがないという落ち付き!(-_-;))


他の本も含めて、楽しんでいただけますよう祈っております。ありがとうございました。

1日中暖かく、ほんとに楽しいイベントでした。撤収時には目の前で2日目準備のスタッフさんが集合して、説明を聞いているのを見ることができました。この規模のイベントがボランティアベースというのは本当に驚愕で、日本の誇りのひとつに数えていいと思います。楽しいイベントはスタッフ様のおかげです。心から感謝を捧げます。


帰りに見上げたビッグサイトのお社(?)。
ほんとに特別な場所です。

次回のイベント参加は2/25のCOMITIA147、3/10のJ.GARDEN55です。夏籠りになる前に(笑)、できるだけイベントにも参加したいと思っています。情報は随時サイトにてお知らせしております。よろしくお願いいたします。

2023年12月25日月曜日

コミケ103・新装版当て書き小説など持参します。

久しぶりにコミックマーケットにサークル参加します。一番新しい本がピーター・カッシング当て書き小説の新装版なので、ジャンルは映画・芸能系で申し込みました。

配置スペース:12/30(一日目)東 Z44b SUSSANRAP(サッサンラップ)

コミケ公式サイト 


サークルカットです。


コミケ初売り2点


『新装版 脳人形の館』(別冊ふろく16p付 1200円)

新装版『脳人形の館』(\1200)と別冊ふろく表紙

こちらのブログでは再三ご紹介させていただいておりますが(^^;)、カッシング丈とクリストファー・リー妄想共演の当て書き小説新装版です。「こんな映画が見たかったなー」というストーリーを小説で書いてみました。


別冊ふろく目次

新装版で外したイラスト・漫画や蔵出しパイロット漫画ラフなどを別冊ふろくにまとめています。当初はこれを無料配布にと考えていましたが、本体がないと意味不明の内容なので「別冊ふろく」となりました。(カットで無料配布をやんわり告知してしまったので、代わりに無料配布のカードかペーパーを作れたら…と現在奮闘中です。当日できてましたら連れ帰ってやってくださいませ(^^))

『美学としてのJUNE~ブックレビューとポエムのこころみ~』(1000円)

その前に出した評論本(書評集)表紙と目次

評論本『美学としてのJUNE』も合わせて収録したポエムがカッシング丈当て書き(しかも妄想共演ジェラール・フィリップというなんでもあり☆)なので、表紙に趣味がダダ洩れしております。これら間口の狭い2点(^^;)がコミケ初売りになります。


その他シャーロック・ホームズの小説やグッズ、英国歴史ライターくんが主役のマイルドBL系小説など既刊を持ち込みます。最近額装に凝っているので、ファンアートの原画/半原画(気に入ってる過去絵をベースに手彩色)/複製画なども持っていきたいなぁと思っているのですが……こちらは「もし間に合えば」ゲリラ的に持っていきます♪

確実な分のお品書きとお試し読みなどは下記にまとめておりますので、よろしければご覧ください。

直近イベントお品書き(&通販・kindle版リンク)


コミケwebカタログをご利用の方は、こちらからどうぞ。

Comike Web Catalog 103: 土-東Z44b SUSSANRAP


数年ぶりでシステムも変わっていて戸惑うことばかりですが、こう間が空くと初参加のようなものです。初心に帰ってお祭を楽しみたいと思っております。以前お立ち寄りくださった方も、初めての方も、おついでがありましたらぜひお立ち寄りください。ヒマなサークルですので(笑)、まったりとお待ちしております♥(寒さが読めないので、ぜひ調整できる服装でお越しください。お気軽にお声がけいただけると嬉しいです♪)


追加のお知らせなど生じた場合は、サークルメインサイトに掲載いたします。どうぞよろしくお願いします。

SUSSANRAP books & more

2023年11月17日金曜日

【新装版】脳人形の館(別冊ふろく付)の通信販売を開始しました。

遅ればせながら、10/8に発行した新装版(紙版)通販開始のお知らせです。


❖ピーター・カッシング&クリストファー・リー当て書き・オマージュ小説
【新装版】脳人形の館(別冊ふろく付)[BOOTH]

個人情報のやりとりがない「あんしんBOOTHパック」でお送りしています。


❖コピー誌、kindle版にてご好評いただきました作品の新装版です。

(旧コピー誌初版『恐怖!脳人形の館』2010/10発行)

※小説は一般的な意味でのBLサービスシーンを含みません。
※新編の別冊ふろくにはBL・パロディ的コンテンツがちょっぴり含まれます。

「アミカス系で見てみたかった架空映画」のノベライズという発想で、自分なりの「萌えの極北」を追求しております。が、小説に露骨なサービスシーンはないので二重の意味でスミマセン……。(「それがあったら成立しないタイプの萌え」が好きなので……この辺が説明しづらく、腐女子系イベントでもマイノリティになる原因です☆(泣))

kindle版(旧版)ではご好評を賜り、ご感想をこちらに転載させていただいております。よろしければご覧ください。

オリジナル小説としてもイベントにて販売参加しておりますが、ご同好の皆様には1.5次創作としてイメージを重ねてご笑覧いただければ幸いです。(「1.5次」は「二次創作でもPRSでもない」ということで最近造語しました。人様に通じるかは謎☆(^^;))


【小説あらすじ】
初老の科学者ピーター・カークランドは、かつての親友クリフの遺言で古い館を譲られる。 二人はかつて切断四肢の再接合を共同研究していた。しかし七年前のある出来事以来、クリフは姿を消していた。よみがえる記憶に葛藤しつつクリフの日誌を読んだピーターは、恐るべき事実を知る——。


イベント販売

年内の同人誌イベントでは

にて販売予定です。いずれも「SUSSANRAP(サッサンラップ)」のサークル名で参加しております。詳しくはこちらをどうぞ。>イベント参加予定


*     *     *

kindle版について

kindle版の新装版化については、現在方針を検討中です。セット販売ができないので、ふろくの扱いで予想外に逡巡することになりました(^^;)。旧版の扱いを含め、方針を決定しだいご報告させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


kindle版 脳人形の館(旧版)

【新装版】脳人形の館(別冊ふろく付)[BOOTH]