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2026年5月26日火曜日

祝・カッシング丈生誕113周年!/ネコ名演♡『怪奇!二つの顔の男』:アミカス版「ジキルとハイド」

カッシング丈ご生誕113周年おめでとうございます! 今回はだいぶ前に書いていたDVDのレビューを上げます。発売時に書いたのでなんと2年前(^^;)。芋づるの興味が広がりすぎ、きちんと仕上げないうちに他の話題を書いてしまったりで後回しになっていました。 

リアルタイムの熱気を活かしたいので当時の文章を少し整える程度にしますが、ちょっと長いので目次をつけます。リンクがなくてごめんなさい…。(bloggerさんこの機能つけて~☆)


『怪奇!二つの顔の男』DVD感想

 - 裏事情——3Dアイデアがアダに?

 - でも脚色の工夫は買う☆

 - カッシング丈の萌えどころ

 - ネコ名演

 - 個人的な偶然

 - リー名演

 - 原作古書と難波淳郎さん

 - リリースラッシュで嬉しいやら悩ましいやら


*     *     *


『怪奇!二つの顔の男』DVD感想

久しぶりにアマゾンを検索し、いつのまにか出演作の新しい日本盤が出ていたことを知りまして、さっそく注文・鑑賞しました。

『怪奇!二つの顔の男』(Amazon)


あんまりなイラストだなー日本独自かしら?とか思ってたら、
IMDbに載ってる英語盤もこのジャケットでした☆(^^;)

お話は……商品説明にもあるので書いてしまいますが、『ジキルとハイド』の脚色です。クリストファー・リー主演で、ジキルに当たるドクター・マーロウ(と、その変身後)を演じ、カッシング丈は彼の弁護士で友人でもあるアターソン役です。(これは原作通り。今回のDVDの字幕ではウターソンですが、スペルがUttersonで発音は「ア」が近く、一般的に「アターソン」で訳されてるので、そう書かせていただきますね)


ラストの感触はわりとあっけないのですが、まあアミカスもハマーもわりとこんな感じかなーと……でもいろいろ深掘りしたくなったのも事実。おかげでずーっと本棚の肥やしになっていた『ジキル博士とハイド氏』原作小説をきちんと読むことに。これは良い機会になりました。

裏事情——3Dアイデアがアダに?

…で、鑑賞後に映画の詳細情報を知るべく、いつもお世話になっているMark A. Miller著 "Christopher Lee and Peter Cushing and Horror Cinema"を引っ張り出して(おや、いつのまにかセカンドエディションが出ていますね!)、この映画の章を読んでいるところです。章タイトルは"The Good, The Bad, and The Ugly : I, Monster (1970)"――クリント・イーストウッド主演のマカロニ・ウエスタン『続・荒野の用心棒』の原題をそのまま「いただいて」います。(「直訳すると「良い奴、悪い奴、醜い奴」)。なるほど合ってる!(笑))この章を読み終えてから記事を書こうと思っていたのですが、予想外に長くて読了に時間がかかりそう(その間に鑑賞後の熱が冷めてしまいそう)なので書いてしまいますね。

さて、読んだ範囲では、製作・脚本のミルトン・サボツキーがケチョンケチョンに言われているのが印象的です。曰く、「彼の退屈な脚本と3D映画への執着が映画を台無しにした」。話によると、映像が3Dに見えるトリック——片方のレンズを抜いたサングラスをかけて見ると立体的に見える、とかいうものらしいんですが——を、サボツキー自身が発見したそうなんです。でもラッシュで試したところ、出演者を含めてほとんどの人には不評で、結局「3D」と銘打った宣伝はしなかったとのこと。でも撮影時はそれを想定して撮ったらしいんですね。

作品中に、カメラが左右に動いて人物が柱等で隠れるところが数回あります。別に「のぞき見」をほのめかすシーンでもないのに変だなー……と思っていたのですが、この「常に画面が動いている」ことが「3D」に見せるために必要だったそうで。アップを撮る時も微妙に動かなくてはならなかったとか。それは大変ですね。(^^;)

でも脚色の工夫は買う☆

映画として面白いかと言われると、確かに大成功とは言えません。でも――脚色のアイデア自体は悪くないと思うんです。公開時の宣伝でどの程度「ジキルとハイド」を匂わせていたかはわかりませんが、観客はすでに「ジキルとハイド」は同一人物だとほぼ全員が知っていたでしょう。だから変身を先に見せてしまうのも問題ありません。むしろこれをオチに持っていくのは難しい。下手をすると滑稽になってしまいそうです。

原作の刊行は1886年で、フロイトの学説が世間に流布する前のもの。当然その方面への言及はありませんし、ジキルは精神科医ではなく、最初から関心の中心は「自分の中の善と悪」です。いっぽう映画のマーロウは精神科医で、職業的な観点から「人間の内面の善と悪を分ける」研究にのめり込む、という流れです。フロイトを絡ませたために時代設定を微妙にずらしたことになりますが、フロイトの仮説がマーロウの精神科医としての言い分を下支えしていて、キャラクターに複雑さも加わり、(フィクションとしての)説得力が出たと思います。

カッシング丈の萌えどころ

ですが、この「先に正体を見せる」脚色のせいで、必然的にカッシング演じるアターソンの役割が小さくなりました。これはファンとしては残念! 原作はアターソンが狂言回しで、彼の語りで謎解きが進むのです。だけど、それでは最初に「ジキル=ハイド」の底を割る訳にはいかない。これは脚色の段階で悩んだだろうと思います。というか、自分ならたぶん悩みます。

とにかく、その分アターソンは影の薄いキャラクターになってしまいました。でも友人を救おうとする「濃い」心理なかなか萌えもので――この時代の紳士たちのホモソーシャルな世界って、腐女子には深読みし放題でなかなかおいしいのであります(笑)。アターソンがマーロウの遺言について悪夢を見るシーンがあるのですが(これは原作を読んでやっと「そういうシーンだったのか」とわかりました。弁護士であることさえ映画ではピンとこなかった!(^^;))、あの年齢のおっさんがうなされてる寝顔を、わざわざ「レースのカーテン越しに」撮るってどういうサービス? いや、うなされるカッシング丈はたしかに美しいのですが。いいんですかそんな(腐)女子向けのサービスして!(笑)

ネコ名演

そしてタイトルにした「ネコ」! いやこれはもう、見ていただくしか。カッシング丈がクライマックス直前にネコを抱いているのですが、このネコがめっちゃかわいいだけでなく、見事に演技をしているのです! アターソンの警戒する様子に合わせて、ハッとした様子で周りを見たり。いやー、きっとうまいトレーナーさんが操っているんだろうなー。お見事でした。そしてカッシング丈の節ばった美しい指でネコを撫でる様子や、一瞬キスするところもあって……もはや官能的と言いたい。全体的にわりと退屈な(ごめんなさい)流れの中で、オアシスのようなシーンでメロメロでした。初見から数回巻き戻しましたもん(笑)。

でもアターソンのシーンは少ないし、心理もいきなり濃いところが出てきたりしてバランスが変。「3-D」を想定した撮り方をしたために使えなくなったフィルムが大量に出たということなので、その影響もあるのかもしれません。全体でもわずか1時間20分ですもん。劇場映画としては短いですよね。本来はもっとアターソンの登場シーンがあったのかも……と思うと惜しいです。ネコの登場シーンももっとあったのかなー……(笑)


個人的な偶然

個人的な面白いシンクロは、偶然このDVDを知って注文した日の晩に、テレビの『100分de名著』フロイトの『夢判断』シリーズが始まったこと。その前に別の偶然からユングの『元型論』を図書館で借りていたので、その流れでも面白い偶然でした。ユングもフロイトも、自分が若い頃に接した界隈の一部では、なぜか「否定することで自分の知性を主張する」対象の一つにされてた感があって(まあその心理は理解できるんですけど、自分は部分的に興味をもってたほうなので、「うーんそこまで言わんでも」と内心思ってました(笑))、そのせいもあってかこれまでずっと斜め読みで、きちんと「原著」にあたる機会が少なかったのです。今回は『元型論』に加えて『夢判断』にも触れることになって、なんだか変な感じがします。カッシング丈のお導きでしょうか。

とにかく『100分de名著』で偶然にも予習していたおかげで、フロイトのカウンセリングは「患者自身に語らせ、解釈させるもの」だと知ったあとに見ることになり、マーロウの診療のシーンも「なるほどー」でした。映画では、フロイト説が当時から賛否両論だった様子も描かれています。(これは映画制作時の見方で誇張しているのかもしれませんが)

リー名演

主役のことが置き去りになってました(笑)。紳士然としたマーロウと野卑な変身後をリーは演じ分けます。映画の最初のほうでは見た目にあまり差がなくて、「これ見てなんで周りは同じ人だと気づかないんだろう???」と思ったのですが、だんだん外見の「野卑」の度合いがひどくなり——内面の変化の大きさが見た目に反映する、というのも「深いなぁ」と思うのですが——「まるで別人」になります。お見事な変身ぶり。特殊メイクの力ではなく、姿勢や表情でやってる部分が大きいんです。変身過程を壁に映った影で表現するシーンがあるのですが、これは芸術的なレベルで素晴らしい。身体表現が古典芸能のようです。


原作古書と難波淳郎さん

改めて、原作をきちんと読めたのは本当に自分には収穫でした。持っていたのは古~い旺文社文庫。挿絵入りで時代感がグーなんです♥ もともと古書で買ったものですが、いつ買ったか覚えていません。


本棚から発掘した原作小説。
付箋だらけになりました。

カバーイラストは難波淳郎さんという方で、今回その時代感にやられて深掘りしたら、なんと水墨画が本職の方でした。すでに故人なのですが、他にもいろいろイラスト——というか「カット」を描かれていて、調べるうちにファンになってしまいました。60-70年代のゴマブックスなんかでよく見かける、レトロ感あふれる素敵な画風です。…ついにはカット集や水墨画教本まで買い込むことになりました。(教本はDVD付きで、ご本人のお姿も拝見できます♡)こちらの話はまた長くなるので、機会があればべつのところで書きたいと思います。
(※上記文庫の本文の挿絵は司修さんという別の方です。こちらは密度のあるペン画で、やはり時代感が素敵♥)


原作、とても深読みのしがいがあるんです。一カ所文庫から引用します。ちょっと当時の訳文の読点が少なくて読みにくいですけど……

(ジキルの述懐より) 
「わたしはわれわれが着て歩くこの一見しっかりした肉体というものが実は絶えず霧のようにうつろいやすい、非物質であることを、これまでのだれよりも深く見抜いたのである」

これって心霊的な意味ではなくて、現在の量子論とかに近いイメージじゃありません? 当時なりにそれを表現しているような、なにかリアルな感触があります。「幻想味」とは違う魅力なのです。 

その他もいろいろ深くて、こんな設定なのに(?)説得力があり、予想以上に楽しめました♪


リリースラッシュで嬉しいやら悩ましいやら

さてさて、カッシング丈の話題に戻りますが、4/27には『ザ・スカル』もリリースとのこと。こちらはだいぶ前に輸入盤で見てしまったのですが、がっつり主役でリーとの共演ですし、やはり字幕つきで見たいかなあ……万年金欠病なのでちと悩むところです。7月には『テラー博士の恐怖』もリリースされるというし……予算を撮っておきたいところ。うーん、でも字幕ほしいなぁ……!

『ザ・スカル』もチープな感じのするジャケットだなあ……と思ったけれど、輸入盤のジャケットも基本こんな感じでした……(なぜカッシング丈の美貌を活かさない!?(^^;))


*     *     *


以上、約2年前のテキストでした。最後に言及した『ザ・スカル』、『テラー博士の恐怖』に関しては下記に書いておりますので、よろしければご覧ください。

祝!『ザ・スカル』日本盤4/27リリース♡ザ・スカル』(2024年4月23日)
(※日本盤リリース情報の一部に、輸入盤の感想を書いています)


2025年6月10日火曜日

kindle版/新装版『脳人形の館』、別冊ふろくの配信を開始しました

kindle版の新装版小説、別冊ふろくのお知らせです。



 ▶【新装版】脳人形の館

▶別冊『脳人形の館』:Arts & Comics Collection


実質的には5/26から配信が始まっております。説明欄の更新が遅れたり、小説のサンプル表示に不具合があったりで告知を控えておりましたが、その間にも別冊ふろくのご購読をいただきました。ありがとうございます!(^^)

小説サンプルの不具合(目次の末尾がリンク切れして終わり、公開部分が10%に満たず本文が読めない)が残っておりますが、本全体のプレビューでは問題がなく、ストアでの表示の問題のようです。現在Amazonの調査の進展を待っているところです。しばらくはホームページ内のお試し読みをご利用ください。

▶【お試し読み】脳人形の館(SUSSANRAP HP内)


おそらくこのブログをご覧いただいている皆様は、すでに小説をお読みいただいた方が多いかと思います。今回小説の改訂はなく、体裁の変更と新装版あとがきの追加など行っております。(そもそも新装版化を思い立ったのは、表紙に「生誕百周年」を謳い続けていることの違和感からでした)

別冊ふろくは新規配信です。こちらは腐女子ファンテイスト全開ですので、あらかじめご了承くださいませ。(過去絵集成なので、今の自分にはもうこういうものは描けない気がします(^^;))お楽しみいただけましたら幸いでございます☆


追記:小説のkindle版旧版をお持ちの場合は、ファイルを無料で新装版(最新版)に更新することもできます。サイト内に手順のご説明がございますので、ご希望の場合はご参照ください。

▶ご購入済のkindle本を最新版に更新する方法

2025年5月26日月曜日

祝・生誕112周年!/『ビグルス 時空を越えた戦士』(1985):実は原作がすごかった☆

 カッシング丈お誕生日おめでとうございます!今回は初見したばかりの作品について書きます。

カッシング丈最後の出演映画、という情報しか知らなかった『ビグルス』、このたびようやく鑑賞することができました。というのは、郵便でレンタルできるツタヤディスカスの単品レンタルに手を出したんですね(笑)。お店に無いものもレンタルできるようになりました。

ただこれ、音声が英語ではなくなぜかスペイン語のようで。B級作品でスペイン制作はありそうなので(失礼)もともとそうなのかと思ったら……吹き替え版のようです。

ビグルス 時空を越えた戦士(Amazon)

レビューを見るとセル版もこのバージョンみたいですね。確かに音声表示はレンタルDVDでもEnglishと出るのでちょっとひどい!(^^;) このせいで必要以上に評価を下げてますね。カッシング丈の吹替はなかなか似た声ではありますが……。個人的にはマカロニウエスタンのスリコミとかありまして、スペイン語やイタリア語ってなんとなくB級感が増して聞こえてしまうんですよ。(ごめんなさい💦昔ジローラモさんとか好きでイタリア語を習ってたこともあるんですけど、スリコミは恐ろしい!)というわけでのっけから盛り下がる鑑賞だったんですが、それがのちに印象激変するとは……!

さて、ストーリーは現代(公開当時)の青年が第一次世界大戦時の前線にタイムスリップし、そこでビグルスという英雄的なパイロットと出会い、協力してドイツ軍の秘密兵器を破壊する、というSF冒険映画。カッシング丈は、主人公にコンタクトをとってくる謎の老人ウィリアム・レイモンドを演じています。でも見ていると、

「主人公はどう見てもタイムスリップした現代青年なのに、なんでタイトルロールはパイロット?」

「ひょっとしてビグルズさんてじつは有名な実在パイロット?」

「……シリーズもの?」

と疑問噴出の演出なんです。「B級だから」で片づけるにしても問答無用すぎて、そのわりに空中戦のアクションは力が入ってたり。(ここはけっこう見ものです☆)でもカッシング丈の出番は少ないし、正直退屈で何度かに分けてやっと見終わりました(^^;)。

原作があるんじゃないのか?という印象が大きかったのですが、いつも見てるallcinemaさんのクレジットには「原作」という欄はなし。…でも「Biggles」って単語にカーソルを合わせると、PCの辞書機能が起動するんですよ。マイナーな映画なのになぜ?と検索してみたところ……とんでもないことがわかりました!

じつは原作はビグルス(架空のキャラ)が主役の子供向け冒険小説で、なんと100作近くある人気シリーズとのこと! イギリス本国では観客に予備知識があったんですね。そしてもともと「お子様向け」だったわけです。

道理でコンナ映画なのに(ごめんなさい(^^;))音楽の参加アーティストが当時なりに豪華(「子どもの頃読んでた!参加できて嬉しいよ!」的な?)だったり、説明不足(というかおそらく「説明不要」)だったり、続きがあるっぽかったりしたんですね。納得できました。

英語版Wikipediaには情報が充実しているのでリンクしておきます。(今のブラウザはサクッと翻訳してくれるので便利ですね♪)

原作者W. E. Johnsについて

ビグルスについて

記事が長いのでざっと見ただけですが……作者自身も一次大戦でパイロットだったそうで、ビグルス・シリーズは一次・二次大戦あたりを舞台にした冒険物語シリーズのようです。(映画の幕切れを見ると、冒険の舞台は戦場に限らないのかも(笑))カッシング丈が演じたレイモンドも原作に出てくるキャラクターで、ビグルスの上司なのでした。うーん、なんだか最後にこんな映画で零落した配役(涙)…みたいに見えてましたが、むしろカッシング丈を取り込むことで映画のトリビュート感を高めているのでは? そうでしょ? いやきっとそうだ!!(断言)


wikiからリンクされている「ビグルス・シリーズ」のファンサイト(?)もすごいです。
WWW.BIGGLES.COM

レトロな表紙イラストが、今見ると別の意味で魅力的ですね。残念ながら邦訳はないようですが……もっとも時代を反映して人種差別的なところがあったそうで、しかも子供向けですから翻訳なんてあり得なかったでしょうね。(二次大戦時なんかニッポンは敵対国ですし☆)

でも英語版原作は今でもAmazonにあって、なんとkindleでも配信されていました! で、1作目"Biggles: The Camels are Coming"のサンプルを落としてみたところです。これからチラッと覗いてみます♪


…お話を映画に戻しますが……どうやら映画のタイムスリップは「現代」にすり寄せるための映画独自の工夫で、出てくるキャラも(「現代人」以外は)原作のいろんなところから引っ張ってきているようです。一次大戦ものにそぐわない「現代的(公開当時の)」でポップな音楽も、ある意味ご祝儀的なものだったのでしょう。原作ファンには「こう来たか」的な楽しみ方ができたのかもですね。

で、本家イギリスでの評価はどうなの?と気になりまして、UKアマゾンのDVDページを見てみました。こちらではなんとブルーレイまで出ていて、評価も高い!

Biggles: Adventures In Time [Blu-ray] [2015] (Amazon.UK)

やっぱり「子供の頃原作が大好きだった/映画を楽しんだ」というファンがたくさんいらっしゃるんですね。(レビュー欄の熱さを見てください!) でもそれはやはりノスタルジーで、映画が残念な出来だという評価は同じ。アメリカ向けのマーケティングのせいだという指摘も。なるほど、たしかにあの青年はアメリカ人でしたもんね。下に引用させていただきます。

Amazon.UKのレビューより(訳は自動翻訳のままです)

全く異なる2つの層、すなわち、文学上の英雄として名高いキャプテン・W・E・ジョンズの熱心な愛好家と、そのキャラクターを全く知らない1980年代のアメリカの観客を引き付けようという楽観的でありながらも素晴らしく不自然な試みで、イギリスの映画製作者たちは1980年代半ばに、必然的にどちらをも満足させない映画を作り上げてしまった。

…そんなところが現実なのでしょう。それはともかく、レビューを読んでいたらきれいな画面で観たくなってしまいましたよ~(笑)


映画の最後はシリーズ化の可能性を見せているので、一作目が成功していたら現代青年とビグルスのバディものシリーズができていたかもしれませんね。どちらの俳優さんもステキなので、腐女子受けしてコミケに島ができそう。(おい☆(笑))見てみたかった気もします。もちろん映画として面白ければですが。そしたらカッシング丈の晩年の当たり役が増えていたかも……いろいろ想像をかきたてられました。戦争モチーフなのでファンタジックな設定に違和感がありましたが、タイムスリップもドクター・フーに近いノリで見るのが正しいのかも。

 

…なんて書いてたら、Youtubeで音声英語版の「禁断の全編アップ」を見つけてしまいました……この手のアップはわりとすぐ消えたりするので、今のうちに見ておこうかな。自動翻訳の字幕も借りたDVDより意味が分かりやすかったりするのですよ。言葉遣いヘンだけど。(^^;) 埋め込ませていただきます。こっそりとどうぞ☆(笑)




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業務連絡:お知らせしておりましたkindle版『脳人形の館』の新装版への更新と別冊ふろくの新規登録は、先ほどファイルのアップロードを終え、現在Amazonの審査待ちです。公開されてみないと商品ページの印象や見本の分量がわからないので(なぜKDPって商品ページのプレビューないんだろう?)、いろいろ整えてから正式にお知らせすることになると思います。とりあえずは、本日5/26のリリースという記録になることを祈ります。(中に書いてる奥付はそうなっています(笑))


追記:……とか書いていたら、別冊付録のほうはもう公開されていました!(はやっ!) 改めて次の記事にてお知らせさせていただきます!

2025年5月22日木曜日

kindle新装版『脳人形の館』進捗状況

肝心のこちらでお知らせしそこねておりましたが💦、kindle版『脳人形の館』の新装版化を進めております。紙で発行済の新装版(現在販売はBOOTH通販のみ)と内容・体裁を合わせ、別冊付録も電子化します。(※小説の改訂はございません)そちらの進捗状況のご報告になります。


 ☆以下はHP内「バックヤードブログ」と同内容です☆
元ページ:https://sussanrap.jimdofree.com/2025-5-21-kabe/


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お待たせして申し訳ありません。『脳人形の館』kindle版の新装版への差し替えと別冊付録のリリース準備、ちょっと遅れております。

 

私事で恐縮ですが、じつは老母が室内で尻もちをつきまして、その拍子に背骨の圧迫骨折というのをしてしまい、kindle作業にとれる時間が減ってしまった……という事情もありました。本人は痛かったり痛くなかったりで、それほど深刻に受け止めておらず、先生も「まー1ケ月くらいは痛みはありますよ」と笑っておられて、診断名から想像するほど大変な状況ではありません。いちおう今月いっぱいくらいはゴロゴロして安静にしてね、ということで、本人は大好きなお買い物に出られないので退屈しきってるくらい。部屋の中ではちょこちょこ動いているし、バス・トイレも自分でできるので不幸中の幸いでした。自分も家事のワンオペシフトを工夫して慣れてきたところで、ようやく電子書籍の作業も本格的に再開しました。

 

別冊付録のほうは、kindle createという初めてのツールを使い、途中起動しなくなるトラブルもありましたが、KDPへの問い合わせで解決し、なんとか電子書籍ファイルを完成できました! 一方、ここにきて想定外にてこずってるのが小説本体のファイル。なぜか目次がうまく反映しないのです。

kindleには、ページ内に表示される普通のリンク付き目次と、kindleの機能でプルダウンで見るNCX目次があります。で、このNCXが、なぜか「見出し(見出し1)」「小見出し(見出し2)」の階層を正常に表示してくれない! 小見出しが普通の見出しレベルに上がり、その下層に次の見出しが小見出しレベルに下がって畳みこまれちゃうんです。これは困る!

 

Wordで原稿を作っているので、自動生成した目次(これが原稿ページ内に表示されます)をtocとしてブックマークするとNCX機能が拾ってくれるんですが……不思議なのは、原稿ページ内に生成した目次には最初から正常に階層が表示されていること。おかしくなるのはNCXだけなんです。それで思いつく微調整をしては1分単位で試行錯誤、を繰り返しております。うーん、ほんとにkindle草創期の苦労が思い出されます。(あの頃はKDPのシステム自体が日々試行錯誤していて、条件がどんどん変わっていくので大変でした!)

 

この件もKDPに問合せてみたら、(ファイルを調整するのではなく)一から作り直すのがおすすめ、という正論をいただきました。うーん、それはわかってるんですけどね(^^;)。けっこう細かく調整しているので、一からやり直すのは避けたくて。もし同じような質問が過去にあったら、参考になる話が聞けるかも……と思ったんです。でもやはりそれ以上の情報はないのか…と腹をくくり、試行錯誤用に小さいファイルを作ってテストを始めました。そしたらこれ、なぜか横組みにすると解消するんですよ! 横組みのファイルを縦組みにするとまたおかしくなる。はて? 

 

KDPのヘルプでは、Word→NCX化の説明はなぜか1階層の例だけなんですよね。これもいつものKDPの「…ちなみに日本語の本では使えません」のひとつなんだろうか……?(-_-;) うーん、過去に出したkindle本でも『美学としてのJUNE』なんかは横組みで、階層つきの目次をスムーズに設定できていましたし……。もしもそういう根本的な原因だった場合、KDP利用者レベルで試行錯誤するのは時間の無駄かもしれませんね。(日本語がKDPではマイノリティな言語なのを痛感するのはこんな時。ひがんでも仕方ないですけどね☆)

 

ともあれ、なんとか階層なしのNCXは表示できるようになったので、どうしても解消しなければこれでいこうと思います。見返してみたら、旧版もそうなっていました……覚えていませんが、前回も同じ問題にぶち当たったのかも? 根本的には紙版のWordファイルを流用・修正してやってるのが問題なのだろう、とも思います。(^^;) でもこれは自分には一番自然で、細かい修正漏れを防げて効率的なんですよね。困ったものです。

 

この先出す本でも階層目次は使いたいし、この際Wordの自動生成目次とkindleのNCXとの関係がどうなってるのか調べてみるのもいいかな……とも思います(好奇心としても)。 ただ、脳人形新装版は、せっかくこの時期になったのなら5/26のカッシング丈お誕生日に合わせたい、という気持ちがあるんですよね。すでに奥付の発行日はそうなっていたりします(笑)。差し替え時期がずれ込んだとしても、発行日だけこの日付にしとこうかなあ……などと今から思ったり。とにかく今はできることをやってみます。

 

お待ちくださっている皆様には本当に申し訳ありません。もう少しお待ちくださいませ。<(_ _)>


2024年9月9日月曜日

『テラー博士の恐怖』Blu-ray感想

時間が経ってしまいましたが、購入を迷っていた新発売ソフト2つ、結局買ってしまったので(笑)感想を書きたいと思います。まずは発売の早かったテラー博士の恐怖』Blu-rayから。お話は、列車のコンパートメントに乗り合わせた乗客たちが、謎の「テラー博士」(これがカッシング丈)にタロットカードで恐ろしい未来を見せられ…… というもの。


正直に書きますと……うーん、あくまで自分にとってはですが、作品だけならソフトを買いたいと思うほどのものではありませんでした。未見なので買いましたが、一度見れば充分。(^^;) 

出演者レベルでは、確かにカッシング丈の存在感はありますし、クリストファー・リー御大(高慢な美術評論家役。すごく合ってます!)や、訃報が記憶に新しかったドナルド・サザーランド(若い❤)、ジェレミー・ケンプ(自分にとってはグラナダ版ホームズのロイロット博士とTNGのピカードかんちょの兄❤)、密かにお気に入りなマイケル・ガフ(いろんなところで出会う(笑))など、お楽しみがてんこ盛りです。

が、しかし……オムニバスとして成立してないだろうこれっ!(^^;) 
矛盾というかなんというか、指摘するのもかえって憚られるレベルなんですが、オムニバスとして整合性がないので、木に竹を接いだようなラストで「えっ?」となってしまう。 個々のエピソードはなんとか見られるとしても、あのカッシング丈の●●という設定でまとめることができてないのです。(加えてカッシング丈の美貌ボーボーの眉毛に隠されてもったいなーい☆……いや、それでも隠しきれない美しさ、と言うべきでしょーか!!
※以下はネタバレありです。


カッシング丈の設定……まさに死神なのですが、それが彼らを連れて行くのはいいとして、カードで見せる彼らの「未来」は……いったいどういう時系列?(^^;) これから死ぬ、ということを見せられている人も入れば、死なないでただひどい目に遭うだけの人もいます。そのうえそのままあの世に行ってしまうので、カードで見せられた「未来」は結局やってこないんじゃ??? あるいは死神が見せているのは過去なのか? 乗客たちが「自分の経験を忘れた状態で、あの世に行く列車に乗り合わせた死者の霊たち」ということなら、それでもいいのですが……でもでも、個別エピソードで死んでない人はどうなるんだ???

たぶん、こういうツッコミは野暮なのでしょう。人間の死亡率は究極的には100%ですしね。(^^;) もしも深夜にたまたまテレビをつけた時にこんなトンデモ映画をやってたら、自分も「な、なんじゃこりゃー!❤」とツッコミ入れて爆笑しつつ狂喜するだろうし、逆説的に「思い出の一本」になるのは想像に難くありません。「そういうもの」として暖かく見守るべきなのでしょう。奇妙な時系列の混乱も、深読みすればハードSFな時間解釈に見えてくる……かもしれないし!(笑)

なんだかツッコミばかり書いてしまいましたが、特典を含めたソフトとしてはとても楽しめました。なんと特典インタビューにはリーグ・オブ・ジェントルメン(イギリスのコメディー集団。メンバーがホラー好きで知られている)のリース・シェアスミスさんも登場! 作品の思い出を語ったりしています。ひっくり返りそうになりました! 最近Twitter……じゃなかったXはあまり覗いてないのですが、じつは使い始めた頃から十数年フォローさせていただいているのです。今はどうかわかりませんが、毎年ハロウィーンへの長ーいカウントダウン(終わったとたんに来年に向けて始めたりする(笑))をなさっていて愉快でした。さすがホラー好きさん❤(笑)これでマーク・ゲイティス兄も出ていてくれたら自分にはお宝盤になったんですが……!(ゲイティス兄も「リーグ」の一員で、自分は『SHERLOCK』でファンになりました。リースさんを知ったのはそのイモヅルです)

このブログにもお二人が関わった話題の過去記事があるので、引っ越し順序を前倒ししてアップしておきます。よろしければおついでにどうぞ♪


(
2012/5/27)「ホラー御三家ご生誕を祝う映画~マーク・ゲイティス氏のおすすめ~

(2012/10/16)「ホラー・ヒロイン・インタビュー"Scream Queens" BBC Radio 4」


…さて、テラー博士に戻ります。作品の位置づけとしては、これがアミカス・プロダクションのオムニバス作品として最初のものだとのこと。その後のオムニバス作品は全体の形式としての整合性はあるし、好きな作品も多いので、そのきっかけになった映画史的な意義で見るべきなのかもしれません。

個々の俳優さんの演技はもちろんきちんとしています。やはり訃報が頭にあったサザーランドの若い頃の姿が印象的でした……この方の目つきはほんとに吸い込まれそうな「不穏さ」がありますね。そして色っぽくて初々しかったです❤ 他にロイ・キャッスルという方も「絶対どっかで見たことある!」と思いながら見ていました。で、しばらくしてようやく"Dr. Who & the Daleks"(カッシング丈がドクター・フーを演じた劇場版2つのうちの1本目)に出ていた方だと気づきました。そっちも見直したんですが、役の雰囲気が似ていました。


右が"Dr. Who & the Daleks"。
左は『地球侵略戦争2150』("Daleks'Invasion Earth 2150 A.D."日本盤)


"Dr. Who & the Daleks"は、日本では過去に『Dr. フー in 怪人ダレクの惑星 』のタイトルでVHSのみ出たようで、今のところDVDはありません。カッシング版Dr. Who2本目の『地球侵略戦争2150』(こちらは日本盤DVDあり)が大好きなので、1本目が海外でBlu-ray化されたと聞いた時に我慢できず購入しました。(楽しさはやはり二本目に軍配。音楽も好きです♡)

IMDbなどのプロフィールを見ると人気者だったようですが、自分がロイ・キャッスルを他で見た覚えがあるのはあのドクター・フー映画だけです。『テラー博士…』の中ではトランぺッター役なのですが、実際そうだったそうで……ということは、吹き替えなしで演奏してるんでしょうね。素敵♪ バンドのメンバー役に有名ミュージシャンも参加してるそうで、演奏シーンはたしかに素人目にもめっちゃ良かったです♪(突然シーンのクオリティが上がるので違和感があるくらい…(笑))


…話が脱線してしまいました(いつも通り(笑))。
懐かしの声優さんによる吹替音声も涙ものでした! 槐柳二さん、小林恭治さん、羽佐間道夫さん、広川太一郎さん、山田康雄さん…… テレビ放映は見たことがありませんが、声を聞いてるだけでも頬が緩みます♪ 収録当時タロット(タロー)カードは日本では一般的でなかったらしく(そりゃそーでしょーね☆)、吹替では「イタリア式カード」と言われてるのも時代感があってしみじみします。確かに「14世紀初頭イタリアで占いに使われていたといわれる特殊なカード」…とブリタニカにありました。吹替翻訳の方が調べて表現を工夫したんでしょうね。

加えて監督の音声解説出演者のインタビューなんかも付いて豪華。……いや、これは逆に特典がないと売れないかも(ゴメンナサイ☆)、とも思いますが、これらの特典のおかげで商品として成立していて、おもちゃ箱のような楽しさがあります。(欲を言えば原語字幕も欲しかったなー……あと個人的な環境の問題なのですが、DVD版も出していただけてたらありがたかったです。[ブルーレイ面倒なの☆(^^;)]一時期は愛蔵版的なソフトを両方のバージョンで出すのがよくありましたが、最近はブルーレイで定着しちゃったんですかねぇ……)

というわけで、自分にとっては恐怖映画というより「ツッコミ入れつつトンデモ設定とレトロ感を楽しむホラーコメディ(?)」という位置づけに。 「顕微鏡を見るジェレミー・ケンプ」(真面目キャラが珍しくてカッコイイぞ!)の「やはり」という台詞に手を叩いて大爆笑するのが案外正しい鑑賞姿勢かも。ライナーノートにあった、監督のカッシング丈への賛辞――「馬鹿馬鹿しい台詞に魂を吹き込めるのは彼しかいない」にも、改めて納得なのでした。

…今回これを書くために見直したら、ちょっと愛着が出てきました(笑)。未見だったカッシング&リー共演作、また一本字幕付きで見ることができて感謝です♪

2024年6月26日水曜日

日本盤リリース予定続々♡(死体解剖記、テラー博士の恐怖)

今年に入って立て続けのリリースですね。日本盤の新リリースなんてしばらくなかったので、「なんのお祭?」ってくらい嬉しいです♪ (私事で恐縮ですが、6月末が誕生日なので祝ってもらってる気分です♡ 出費は悩みの種ですが…(笑)) 


『死体解剖記』

発売順が前後しますが、まずはこちらから。(Amazonのリンクの作り方が複雑になって、画像付きリンクがどうしてもできません(^^;)。ジャケットデザインなどはサイトでご確認くださいませ☆)


死体解剖記 [DVD](7/26発売予定)


先日の『怪奇!二つの顔の男』『ザ・スカル サド侯爵の頭蓋骨』と同じコロメディアさんからの発売ですね。こちらは以前海外盤で鑑賞したので、その時のご紹介記事を前倒しでbloggerに引っ越しました。よろしければついでにどうぞ。(中に書いている通り聞き取り難民だったので、改めて字幕付きで見たいです!)



記事引っ越し時に海外盤の写真を撮りました♡
今回のもジャケット写真はカラーですが、作品はモノクロです。


詳細は上記の感想に譲りますが、バーク&ヘアという二人組の死体泥棒のお話です。わりと有名なので、イギリスの古い犯罪ネタに親しんでいる方にはおなじみかもしれません。(他でも映画になってたような気も)

映画でカッシング丈が演じるのは、彼らから解剖用の遺体を買っていた医学博士ノックス。ホラーのキャラクターというよりまっとうな医学教育者に見えます。信念があって、そのせいで周囲とぶつかって行き過ぎてしまう。それが伝わってくるので「見られる」んですね。講義シーンの堂に入った「人気教授ぶり」が素晴らしく、オーラがあって、ラストの講義は特に引き込まれます。改めて、ホラーや幻想味のある作品ほど、大事なのは俳優さんの演技力と制作側の矜持というか、ある種の「品格」なんだな、と実感しました。(当たり前ですが予算の規模で決まるわけではないですね☆)

(ちょうど『インタビュー・ウィズ・●ンパイア』を久しぶりにテレビで見かけたので無意識に比較してしまい、よりその思いを強くしました。『インタビュー…』は公開当時原作が好きで見て、キャストがイメージに合わずそれだけで印象がイマイチだったのですが、今回はそれ以前で、30分ほどでギブアップしてしまいました。映画版のファンの方にはごめんなさい。純粋に好みの問題だと思います。アン・ライス自身が脚本書いてたんですね……ほんと楽しめなくて申し訳ない☆💦)

今さらですが、カッシング丈はもちろん、他の俳優さんたちも、「こういう性質の人間が、こういうシチュエーションに置かれて、こういう反応をしている」という根本的なところを演じていて、ある意味ウェルメイドです。だからストーリーの衣がホラーだろうがSFだろうがなんだろうが、演技という意味では上滑りしないんでしょうね。決して「ホラー好き」ではない、自分みたいなフツーの映画好き(そして美老人好き(笑))でも、この時代の「ホラー映画」を見やすい理由はここだと思います。特にこの『死体解剖記』や『恐怖の雪男』なんかは、ほんとにまっとうな「研究者」の側面が芯にあって大好きです♡

(多分俳優さんのアプローチは基本的に昔も今も同じなのだと思います。ただ、「ホラー」というジャンルが確立してからそれが客体化され、作る側に「もとからホラー好き」な若い層が増え、「作品の仕立てとして」パロディ的なアプローチも出てきて、ホラー自体が「若い層(送り手も受け手も)のための」ジャンルに変貌した、と言うべきなのかも。[勝手な憶測ですが☆] 中高年のベテラン俳優が湯水のように(?)使われ、しかもそれがパロディではないハマーやアミカスのような作品は、今ではなかなかお目にかかれません。やはりその意味でも貴重に感じます)


『テラー博士の恐怖』

さて、次はこちら。(なんか「馬から落馬」みたいなタイトルで面白いですね(笑))


販売はハピネットさん。(個人的には「昔グラナダ版ホームズを出していらした会社♡」というスリコミです(笑))こちらは未見作品で、折々参照する洋書で白黒写真を見ていた程度です。特典もたっぷりのようで、これは見てみたい。(ただ、自宅の環境でいうとBlu-rayよりDVDのほうが手軽に見られるので……特典なしでもいいからDVDも出してくれないかなー。できればもう少しお安く☆(^^;))

…そういえば、出演しているドナルド・サザーランドが先日亡くなりましたね。パッと思い出す作品というと『鷲は舞いおりた』とかに遡っちゃうのですが、お年を召しても息子さんより色っぽかったなぁ……。ご冥福をお祈りいたします。


*     *     *


…2作を比べると、どちらかというと前者が欲しいんですが(^^;)……やはり未見作品は気になるし、お財布と相談しなくては☆(今気づいたんですが、『The Flash And The Fiends』DVDには1960年作品と書かれています。ブログでは主にall cinemaさんを参照していて1959年作品と書いていますが、他でもズレがあるかも……何卒ご了承ください)


怪奇!二つの顔の男 』の感想アップが後回しになってしまって、勝手にヤキモキしています(^^;)。でも「新譜情報を先に」と思うと時間が足りなくなるせいなので、書くネタが少なくて「誕生日に更新するだけ」だった時期を思うと贅沢な悩みです。(廉価版は字幕の質などちょっと気になりますが、やっぱりありがたいです☆)日本盤がない古い作品はまだまだたくさんあるので、『1989』とか『Cash on Demand』(こちらも海外盤Blu-rayの感想がまだ書けてません……めちゃくちゃオススメです☆)とかも字幕付きで見たい……!! 期待をこめて待ちます♡

2024年4月23日火曜日

祝!『ザ・スカル』日本盤4/27リリース♡

 久しぶりにアマゾンを「ピーター・カッシング」で検索したら、なんとなんと、4/27に『ザ・スカル』がリリースとのこと! おめでとうございますー♥ 


ザ・スカル サド侯爵の頭蓋骨(日本語吹替収録版) [DVD]
(Amazon) 
画像リンクがパパッと作れなくなっちゃったのでテキストのみで。
ちょっとアレなジャケットはリンク先でご覧ください。


以前の邦題は『がい骨』。まさかこんな日がくるとは思わず、だいぶ前に輸入盤で見てしまったのですが……うーん、感想を書いた記憶があるのにここにはありませんねぇ……どこだったのかしら? 

マルキ・ド・サドの頭蓋骨を手に入れた者が、その骸骨……というか、骸骨に憑りついている悪霊に操られ、常軌を逸した行動に出てしまう……という恐ろしいお話。カッシング丈はオカルト研究者兼コレクター(?)で、同好の士で競売ではライバルでもある役がクリストファー・リー。おいしい♪ アミカス作品はこのお二人が敵対しない映画がけっこう多い気がします♥

そしてカッシング丈は、この手のトンデモな「教授」をやっても落ち着いた説得力があります。(いつも思い出すのが『新ドラキュラ 悪魔の儀式』。専門家として警察に協力し、儀式のテープを聞いた後「形式を踏んでいるね」と言う冷静なたたずまいがかっこいい♪)マイケル・ガフナイジェル・グリーンなど、あの時代の英国美中年俳優さんが脇に出ているのも目の保養です♡(^^)

「骸骨目線」でカッシング丈に迫るカメラワーク(状況の詳細はネタバレになるので自粛♡)などアナログな工夫も、一瞬吹き出すけど(笑)味わい深くてオススメであります。(監督はフレディ・フランシス。納得です)

こういうのを見ると、CGの「なんでもあり」に慣れてしまった近年は、むしろ画面が退屈になったような。技術の出始めは高揚感がありましたけど(『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』のステンドグラスの騎士とか印象的でした!ストーリーは覚えてない!(笑))、CGてんこ盛りにはもはや皆さん食傷しているのでは。もしかしたら、アナログの特撮への揺り戻しもくるんじゃないでしょうかねぇ。レコードや活版印刷にファンができるのと同じように……。


手持ちの輸入盤。
日本版ジャケットを見てあんまりだなあと思ったのですが、
もともとこんな感じだったのでした…(笑)
なんでカッシング丈やリー御大の写真が使われないんだろう???



話がそれました。(^^;) さて、それはそれとして、じつは検索時についでに見つけた『怪奇!二つの顔の男』を先日入手いたしました。今感想を書いているのですが……原作(『ジキルとハイド』)まで興味が広がってしまい、仕上げるのにちょっと時間がかかっているので、新発売のお祝いを先に書かせていただきました♡


…ただ、自分は基本的にコレクターの素質がなくて(ついでに言うと特にホラー好きというわけでもないのです。ひたすらカッシング丈が好きなだけ(笑))、作品自体を見られれば気が済んでしまうんですね。輸入盤とはいえすでに見ているし、万年金欠病でもあるので(笑)、迷って予約はしていません。(アマゾンの送料無料が3500円以上になったのも大きい💦)

7月には『テラー博士の恐怖』も出るそうなので(こちらはブルーレイでちょっとお高いですが未見作品☆)、予算をとっておくべきかなあ……などと思いつつ、輸入盤のほうで再見していたら、ロバート・ブロックの原作のほうに興味が出てきて、古書漁りに予算を振り向けようかな……なんて思ったり。(一度読んでみたいだけなのですが、行きつけの市立図書館は市内の館全てを対象にしても収蔵していないのです。クソー☆)輸入盤は英語字幕もないので、聞き取り難民にとって日本語字幕つきは魅力なんですけど……うーん、もう少し悩みます。

じつは他にも、入手したあと感想を書けてないものがあります。くすん(^^;)。いろいろあって生活が変わったためペースが鈍いのですが、少しずつ追加していきます。(過去記事の手動(?)引っ越しも続きをしなくては☆)


*     *     *


来月5/26はカッシング丈のお誕生日ですね。じつは参加する予定の同人誌イベント、COMITIAの開催日と重なっているのです。その前週5/19は文学フリマ東京にも出店予定です。(夏になると体力の都合で外での活動が休眠状態になるので、今のうちにと申し込みまくりまして……💦)いずれも一次創作系イベントなのですが、カッシング丈オマージュ小説もいちおうオリジナルなので持参します。ちょっと気が早いですが、おついでがありましたらぜひお立ち寄りください。(最新の予定は随時HPにてお知らせしております)


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