久しぶりの更新です。ちょっと別経路(?)で面白いニュースをゲットしてしまいました♪
先日NHKのBSでやっていたBBCの現代版シャーロック・ホームズ"SHERLOCK"が大変面白かったので、いもづる式に制作・脚本(出演も少し)のMark Gatissさんのツイッターなど拝見させていただいてたのですが、そこで得た情報です。(Gatiss氏はホームズとハマー・フィルムのファンなんだそうです。さもありなん、というキャリアの方でした。それはまた別の話…)
ハマープロの公式ページのアナウンスが紹介されてたのですが…タイトルは「ドラキュラ復活!」です。(笑)
→Dracura Resurrected!(HAMMER)
(※引っ越し時点では当時のページはなくなっているようです)
…概要を書きますと、日本で1958年に上映された『吸血鬼ドラキュラ』は欧米で上映されたものよりほんの少し長いそうで、その幻の日本バージョン(?)を、東京在住のイギリス人(かな?)のハマーファンの方が探し出した、というお話です。"The National Film Center"(東京国立近代美術館フィルムセンター)で探し出したそうで、交渉の末その箇所をその方が確認、問題の箇所が入ったフィルムは震災の影響も逃れ、コピーがハマープロに無事送られたとのこと。その「幻の」部分を加えたDVDのイギリスでのリリースも検討されている、ということです。
自分はコレクター体質があまりないので、「違うアングルのカットが一瞬入る」とか「数秒長い」「違う音声が入る」程度のことは正直あまりそそられないのですが(^^;)、時間と距離を経た発掘…しかも商業ベースでなく、ファンの方(と、その日本人の奥様)のお骨折りでなされた発見だというのが、なんだかすごく嬉しいニュースだと思いました。(このハマープロのサイトも初めて知りました。現在進行形で活動しているイメージがなかったのでびっくり。サイトは細かく見始めるとしばらく帰ってこれなくなりそうな充実ぶり…困りました(笑))
日本で現在販売されてるDVDも、あちらのものに字幕をつけたものでしょうから、もし「日本バージョン」が日本でもリリースされるとしたら、日本のファンは逆輸入の逆輸入(?)みたいな感じになりますね。(笑)
さて、今回情報を得るきっかけになったマーク・ゲーティスさんは、イギリスのThe League of Gentlemenというコメディー・チームのメンバーとしてブレイクした方で、チームの作った同名番組も「ホラー・コメディ」という、ファン気質が反映された奇妙なものなんですが(正直最初はぜんぜん笑えませんでした(笑))、ホラー研究でも知られている方のようです。
BBCの"A History of Horror"という番組内で、彼がカッシングが住んだWistableを紹介するくだりがYoutubeにあったので、(母艦サイトの日記に載せたものと重複しますが)リンクしておきます。短いですが、カッシング・ミュージアムやカッシング夫妻のお気に入りの場所Cushing's View等々…カッシングご本人のインタビュー映像も貴重です。
同じ部分の動画を見つけたので、新たに埋め込みます)
このゲーティスさん、調べてみたらほかにドクター・フーの脚本・出演・小説、オリジナル小説の執筆もしているという才能豊かな方で、ノンフィクションではジェームズ・ホエール(ボリス・カーロフ版フランケンシュタインなどの監督)の伝記も書いてらっしゃいました。
ホエール監督は『ゴッド&モンスター』で描かれた通りゲイだったらしいんですね。そしてゲーティスさんご自身もオープンなゲイなので、腐体質としては非常に興味がわく本なんですが、すでに絶版のようでザンネンです。
(※引っ越し時追記:このホエールの伝記はのちに古書をゲットしまして、宝物になっています(^^))
BBCの"SHERLOCK"で主人公のシャーロックを演じているベネディクト・カンバーバッチという俳優さんは、プロフィールを見たら女優のワンダ・ベンサムの息子さんでした。聞き覚えがあると思ったら、なんと『謎の円盤UFO』のレイク大佐でした!…ということで、別の意味でも感慨が出てしまったんですが(笑)、ベンサムさんはカッシングとも『ブラッド・ビースト・テラー』という作品で共演していたんですね。(これ未見です!)そのカッシングはもちろん、かつてBBCでシャーロック・ホームズを演じたわけで…。なんかいろんなところでつながって、いろいろ感慨深いです。