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2025年6月10日火曜日

kindle版/新装版『脳人形の館』、別冊ふろくの配信を開始しました

kindle版の新装版小説、別冊ふろくのお知らせです。



 ▶【新装版】脳人形の館

▶別冊『脳人形の館』:Arts & Comics Collection


実質的には5/26から配信が始まっております。説明欄の更新が遅れたり、小説のサンプル表示に不具合があったりで告知を控えておりましたが、その間にも別冊ふろくのご購読をいただきました。ありがとうございます!(^^)

小説サンプルの不具合(目次の末尾がリンク切れして終わり、公開部分が10%に満たず本文が読めない)が残っておりますが、本全体のプレビューでは問題がなく、ストアでの表示の問題のようです。現在Amazonの調査の進展を待っているところです。しばらくはホームページ内のお試し読みをご利用ください。

▶【お試し読み】脳人形の館(SUSSANRAP HP内)


おそらくこのブログをご覧いただいている皆様は、すでに小説をお読みいただいた方が多いかと思います。今回小説の改訂はなく、体裁の変更と新装版あとがきの追加など行っております。(そもそも新装版化を思い立ったのは、表紙に「生誕百周年」を謳い続けていることの違和感からでした)

別冊ふろくは新規配信です。こちらは腐女子ファンテイスト全開ですので、あらかじめご了承くださいませ。(過去絵集成なので、今の自分にはもうこういうものは描けない気がします(^^;))お楽しみいただけましたら幸いでございます☆


追記:小説のkindle版旧版をお持ちの場合は、ファイルを無料で新装版(最新版)に更新することもできます。サイト内に手順のご説明がございますので、ご希望の場合はご参照ください。

▶ご購入済のkindle本を最新版に更新する方法

2025年5月26日月曜日

祝・生誕112周年!/『ビグルス 時空を越えた戦士』(1985):実は原作がすごかった☆

 カッシング丈お誕生日おめでとうございます!今回は初見したばかりの作品について書きます。

カッシング丈最後の出演映画、という情報しか知らなかった『ビグルス』、このたびようやく鑑賞することができました。というのは、郵便でレンタルできるツタヤディスカスの単品レンタルに手を出したんですね(笑)。お店に無いものもレンタルできるようになりました。

ただこれ、音声が英語ではなくなぜかスペイン語のようで。B級作品でスペイン制作はありそうなので(失礼)もともとそうなのかと思ったら……吹き替え版のようです。

ビグルス 時空を越えた戦士(Amazon)

レビューを見るとセル版もこのバージョンみたいですね。確かに音声表示はレンタルDVDでもEnglishと出るのでちょっとひどい!(^^;) このせいで必要以上に評価を下げてますね。カッシング丈の吹替はなかなか似た声ではありますが……。個人的にはマカロニウエスタンのスリコミとかありまして、スペイン語やイタリア語ってなんとなくB級感が増して聞こえてしまうんですよ。(ごめんなさい💦昔ジローラモさんとか好きでイタリア語を習ってたこともあるんですけど、スリコミは恐ろしい!)というわけでのっけから盛り下がる鑑賞だったんですが、それがのちに印象激変するとは……!

さて、ストーリーは現代(公開当時)の青年が第一次世界大戦時の前線にタイムスリップし、そこでビグルスという英雄的なパイロットと出会い、協力してドイツ軍の秘密兵器を破壊する、というSF冒険映画。カッシング丈は、主人公にコンタクトをとってくる謎の老人ウィリアム・レイモンドを演じています。でも見ていると、

「主人公はどう見てもタイムスリップした現代青年なのに、なんでタイトルロールはパイロット?」

「ひょっとしてビグルズさんてじつは有名な実在パイロット?」

「……シリーズもの?」

と疑問噴出の演出なんです。「B級だから」で片づけるにしても問答無用すぎて、そのわりに空中戦のアクションは力が入ってたり。(ここはけっこう見ものです☆)でもカッシング丈の出番は少ないし、正直退屈で何度かに分けてやっと見終わりました(^^;)。

原作があるんじゃないのか?という印象が大きかったのですが、いつも見てるallcinemaさんのクレジットには「原作」という欄はなし。…でも「Biggles」って単語にカーソルを合わせると、PCの辞書機能が起動するんですよ。マイナーな映画なのになぜ?と検索してみたところ……とんでもないことがわかりました!

じつは原作はビグルス(架空のキャラ)が主役の子供向け冒険小説で、なんと100作近くある人気シリーズとのこと! イギリス本国では観客に予備知識があったんですね。そしてもともと「お子様向け」だったわけです。

道理でコンナ映画なのに(ごめんなさい(^^;))音楽の参加アーティストが当時なりに豪華(「子どもの頃読んでた!参加できて嬉しいよ!」的な?)だったり、説明不足(というかおそらく「説明不要」)だったり、続きがあるっぽかったりしたんですね。納得できました。

英語版Wikipediaには情報が充実しているのでリンクしておきます。(今のブラウザはサクッと翻訳してくれるので便利ですね♪)

原作者W. E. Johnsについて

ビグルスについて

記事が長いのでざっと見ただけですが……作者自身も一次大戦でパイロットだったそうで、ビグルス・シリーズは一次・二次大戦あたりを舞台にした冒険物語シリーズのようです。(映画の幕切れを見ると、冒険の舞台は戦場に限らないのかも(笑))カッシング丈が演じたレイモンドも原作に出てくるキャラクターで、ビグルスの上司なのでした。うーん、なんだか最後にこんな映画で零落した配役(涙)…みたいに見えてましたが、むしろカッシング丈を取り込むことで映画のトリビュート感を高めているのでは? そうでしょ? いやきっとそうだ!!(断言)


wikiからリンクされている「ビグルス・シリーズ」のファンサイト(?)もすごいです。
WWW.BIGGLES.COM

レトロな表紙イラストが、今見ると別の意味で魅力的ですね。残念ながら邦訳はないようですが……もっとも時代を反映して人種差別的なところがあったそうで、しかも子供向けですから翻訳なんてあり得なかったでしょうね。(二次大戦時なんかニッポンは敵対国ですし☆)

でも英語版原作は今でもAmazonにあって、なんとkindleでも配信されていました! で、1作目"Biggles: The Camels are Coming"のサンプルを落としてみたところです。これからチラッと覗いてみます♪


…お話を映画に戻しますが……どうやら映画のタイムスリップは「現代」にすり寄せるための映画独自の工夫で、出てくるキャラも(「現代人」以外は)原作のいろんなところから引っ張ってきているようです。一次大戦ものにそぐわない「現代的(公開当時の)」でポップな音楽も、ある意味ご祝儀的なものだったのでしょう。原作ファンには「こう来たか」的な楽しみ方ができたのかもですね。

で、本家イギリスでの評価はどうなの?と気になりまして、UKアマゾンのDVDページを見てみました。こちらではなんとブルーレイまで出ていて、評価も高い!

Biggles: Adventures In Time [Blu-ray] [2015] (Amazon.UK)

やっぱり「子供の頃原作が大好きだった/映画を楽しんだ」というファンがたくさんいらっしゃるんですね。(レビュー欄の熱さを見てください!) でもそれはやはりノスタルジーで、映画が残念な出来だという評価は同じ。アメリカ向けのマーケティングのせいだという指摘も。なるほど、たしかにあの青年はアメリカ人でしたもんね。下に引用させていただきます。

Amazon.UKのレビューより(訳は自動翻訳のままです)

全く異なる2つの層、すなわち、文学上の英雄として名高いキャプテン・W・E・ジョンズの熱心な愛好家と、そのキャラクターを全く知らない1980年代のアメリカの観客を引き付けようという楽観的でありながらも素晴らしく不自然な試みで、イギリスの映画製作者たちは1980年代半ばに、必然的にどちらをも満足させない映画を作り上げてしまった。

…そんなところが現実なのでしょう。それはともかく、レビューを読んでいたらきれいな画面で観たくなってしまいましたよ~(笑)


映画の最後はシリーズ化の可能性を見せているので、一作目が成功していたら現代青年とビグルスのバディものシリーズができていたかもしれませんね。どちらの俳優さんもステキなので、腐女子受けしてコミケに島ができそう。(おい☆(笑))見てみたかった気もします。もちろん映画として面白ければですが。そしたらカッシング丈の晩年の当たり役が増えていたかも……いろいろ想像をかきたてられました。戦争モチーフなのでファンタジックな設定に違和感がありましたが、タイムスリップもドクター・フーに近いノリで見るのが正しいのかも。

 

…なんて書いてたら、Youtubeで音声英語版の「禁断の全編アップ」を見つけてしまいました……この手のアップはわりとすぐ消えたりするので、今のうちに見ておこうかな。自動翻訳の字幕も借りたDVDより意味が分かりやすかったりするのですよ。言葉遣いヘンだけど。(^^;) 埋め込ませていただきます。こっそりとどうぞ☆(笑)




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業務連絡:お知らせしておりましたkindle版『脳人形の館』の新装版への更新と別冊ふろくの新規登録は、先ほどファイルのアップロードを終え、現在Amazonの審査待ちです。公開されてみないと商品ページの印象や見本の分量がわからないので(なぜKDPって商品ページのプレビューないんだろう?)、いろいろ整えてから正式にお知らせすることになると思います。とりあえずは、本日5/26のリリースという記録になることを祈ります。(中に書いてる奥付はそうなっています(笑))


追記:……とか書いていたら、別冊付録のほうはもう公開されていました!(はやっ!) 改めて次の記事にてお知らせさせていただきます!

2025年5月22日木曜日

kindle新装版『脳人形の館』進捗状況

肝心のこちらでお知らせしそこねておりましたが💦、kindle版『脳人形の館』の新装版化を進めております。紙で発行済の新装版(現在販売はBOOTH通販のみ)と内容・体裁を合わせ、別冊付録も電子化します。(※小説の改訂はございません)そちらの進捗状況のご報告になります。


 ☆以下はHP内「バックヤードブログ」と同内容です☆
元ページ:https://sussanrap.jimdofree.com/2025-5-21-kabe/


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お待たせして申し訳ありません。『脳人形の館』kindle版の新装版への差し替えと別冊付録のリリース準備、ちょっと遅れております。

 

私事で恐縮ですが、じつは老母が室内で尻もちをつきまして、その拍子に背骨の圧迫骨折というのをしてしまい、kindle作業にとれる時間が減ってしまった……という事情もありました。本人は痛かったり痛くなかったりで、それほど深刻に受け止めておらず、先生も「まー1ケ月くらいは痛みはありますよ」と笑っておられて、診断名から想像するほど大変な状況ではありません。いちおう今月いっぱいくらいはゴロゴロして安静にしてね、ということで、本人は大好きなお買い物に出られないので退屈しきってるくらい。部屋の中ではちょこちょこ動いているし、バス・トイレも自分でできるので不幸中の幸いでした。自分も家事のワンオペシフトを工夫して慣れてきたところで、ようやく電子書籍の作業も本格的に再開しました。

 

別冊付録のほうは、kindle createという初めてのツールを使い、途中起動しなくなるトラブルもありましたが、KDPへの問い合わせで解決し、なんとか電子書籍ファイルを完成できました! 一方、ここにきて想定外にてこずってるのが小説本体のファイル。なぜか目次がうまく反映しないのです。

kindleには、ページ内に表示される普通のリンク付き目次と、kindleの機能でプルダウンで見るNCX目次があります。で、このNCXが、なぜか「見出し(見出し1)」「小見出し(見出し2)」の階層を正常に表示してくれない! 小見出しが普通の見出しレベルに上がり、その下層に次の見出しが小見出しレベルに下がって畳みこまれちゃうんです。これは困る!

 

Wordで原稿を作っているので、自動生成した目次(これが原稿ページ内に表示されます)をtocとしてブックマークするとNCX機能が拾ってくれるんですが……不思議なのは、原稿ページ内に生成した目次には最初から正常に階層が表示されていること。おかしくなるのはNCXだけなんです。それで思いつく微調整をしては1分単位で試行錯誤、を繰り返しております。うーん、ほんとにkindle草創期の苦労が思い出されます。(あの頃はKDPのシステム自体が日々試行錯誤していて、条件がどんどん変わっていくので大変でした!)

 

この件もKDPに問合せてみたら、(ファイルを調整するのではなく)一から作り直すのがおすすめ、という正論をいただきました。うーん、それはわかってるんですけどね(^^;)。けっこう細かく調整しているので、一からやり直すのは避けたくて。もし同じような質問が過去にあったら、参考になる話が聞けるかも……と思ったんです。でもやはりそれ以上の情報はないのか…と腹をくくり、試行錯誤用に小さいファイルを作ってテストを始めました。そしたらこれ、なぜか横組みにすると解消するんですよ! 横組みのファイルを縦組みにするとまたおかしくなる。はて? 

 

KDPのヘルプでは、Word→NCX化の説明はなぜか1階層の例だけなんですよね。これもいつものKDPの「…ちなみに日本語の本では使えません」のひとつなんだろうか……?(-_-;) うーん、過去に出したkindle本でも『美学としてのJUNE』なんかは横組みで、階層つきの目次をスムーズに設定できていましたし……。もしもそういう根本的な原因だった場合、KDP利用者レベルで試行錯誤するのは時間の無駄かもしれませんね。(日本語がKDPではマイノリティな言語なのを痛感するのはこんな時。ひがんでも仕方ないですけどね☆)

 

ともあれ、なんとか階層なしのNCXは表示できるようになったので、どうしても解消しなければこれでいこうと思います。見返してみたら、旧版もそうなっていました……覚えていませんが、前回も同じ問題にぶち当たったのかも? 根本的には紙版のWordファイルを流用・修正してやってるのが問題なのだろう、とも思います。(^^;) でもこれは自分には一番自然で、細かい修正漏れを防げて効率的なんですよね。困ったものです。

 

この先出す本でも階層目次は使いたいし、この際Wordの自動生成目次とkindleのNCXとの関係がどうなってるのか調べてみるのもいいかな……とも思います(好奇心としても)。 ただ、脳人形新装版は、せっかくこの時期になったのなら5/26のカッシング丈お誕生日に合わせたい、という気持ちがあるんですよね。すでに奥付の発行日はそうなっていたりします(笑)。差し替え時期がずれ込んだとしても、発行日だけこの日付にしとこうかなあ……などと今から思ったり。とにかく今はできることをやってみます。

 

お待ちくださっている皆様には本当に申し訳ありません。もう少しお待ちくださいませ。<(_ _)>