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2024年1月2日火曜日

コミケ103・ご報告と御礼

 12/30、久しぶりのコミックマーケットに参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、本当に本当にありがとうございました!


カットを描いた時点では無料配布を考えていた冊子が『脳人形の館』付録になったため、急遽ポストカードを作って無料配布とさせていただきました。すべてお連れ帰りいただけて嬉しいです。コミケの記念にしてくださいね♥


無料配布のポストカード。
直前の突貫工事でしたがピーター・カッシングと
ホームズの2種を作りました。

あとで気づいたのですが、ピーター・カッシングのほうで上下逆さ(裏面の郵便番号欄が逆さ)に刷ってしまった数枚をそのまま入れてしまったようです。(^^;) すみません! もしお持ちのものがそうでしたら、「当たり」だと思ってくださいませ。きっと今年良いことがあります!絶対!!!


前日にSHERLOCKのコピー誌の在庫を発見し、こちらも急遽持参しました。告知もwebカタログ追加掲載も前日という……こんなこと初めてです。(^^;) 



当日朝にこんな札を作る羽目に☆

ここ数年イベント参加はJ庭+先日のコミティア(いずれもオリジナルオンリー)だけで、原作著作権切れのホームズや「1.5次創作」(自分の造語で、「当て書き/オマージュ」をこう自称してます(^^;))を弁解しながら置くことに慣れすぎ、おおっぴらに二次系を持っていく発想になっていませんでした。コミケは「美老人」でなく「ピーター・カッシング」と書いてしまってもいいんですよね…。なんか目からウロコで。(笑)

…で、スペースはこんな感じになりました。身に余るお誕生日席で、サークル窓口もお手洗いもすぐそこだったのでラクでした。お隣はグラナダ版ホームズのファンサークルさんと演劇ファングッズのサークルさんでした。どちらも親切な方々で、楽しく過ごさせていただきました。

 

設営したスペース。
急遽SHERLOCK在庫見本も置いたので
ぎっちぎちです。

初売りと既刊、グッズ、そして発掘コピー誌に至るまでお連れ帰りいただけました。やっぱりコミケは規模が違いますね。ホームズ系は写真の左側が大きなのぼりを立てた大手さんだったので、おこぼれに与ったかもしれません。うちのディスプレイは地味なので、端っこのお誕生日席だと通路幅以上に遠くから眺めることになり(加えてカオスなので)イメージがよくわからないんですが、お隣のついでに見てくださる方がけっこうおられました。

お話していって下さる方も多くて嬉しかったです。ただ最近耳がイマイチで、がやがやした会場での聞き取りが少し困難です。あと、ふだんは高齢の母との会話が多くサクサクとしたテンポに不慣れになってしまったので……聞き直してしまったり、タイミングを逸したりが時々あってすみません。(^^;) でも好きなものや俳優さんの名前を「声に出して話せる」機会は日常的にはないので、本当に楽しかったです!

ピーター・カッシングは、名前を出すと「好きー♥」とおっしゃる方がけっこうおられて。これも「さすがコミケ」の一つですね。年齢層が近くて高めの方はもちろん、若い方でも「スターウォーズのターキン」でたいてい通じます。(といっても自分も1950~60年代作品をリアルタイムで見た世代ではもちろんなく、初めて認識したのはターキンでした(^^))CGにしてまで再現されてる「ビジュアル」ですもの。カッシング丈、やはり永遠ですね。興味をお持ちになってこれから古い作品を発掘する方、大きなお楽しみが待っていますよ♥
 
kindle版のホームズ小説をお読みくださった方が訪ねてくださったり(差し入れもありがとうございました!おいしくいただいております!びっくりして取り乱してしまいすみませんでした。もっときちんとご感想を伺えばよかった…本当に嬉しかったです!)、旧版をお持ちの方々が初売りの新装版小説をお求めくださったり……本当に、本当にありがとうございました。『脳人形』は新たに編集した付録も楽しんでいただけますように。


コミケ初売りの一つだった『美学としてのJUNE』は、「まさかの完売」となりました。(最後はカバーを外した見本を割引でお渡しとなりました。すみませんでした(^^;))念のためすべての在庫を持参したのですが、正直J庭の外では需要がないと思っていたので本気で想定外でした。これまた「さすがコミケ」。自分の認識など井の中の蛙ですね。次回のコミティアとJ庭のカットをこれにしてしまったので、さてどうしようと嬉しく悩んでおります。

kindle版はこちらで引き続き配信中です。よろしければご覧くださいませ。


完売札などめったに書けないので記念撮影。
未練がましくkindle版を宣伝。我ながら野暮ですね!(笑)
(しかも値札にタイトルがないという落ち付き!(-_-;))


他の本も含めて、楽しんでいただけますよう祈っております。ありがとうございました。

1日中暖かく、ほんとに楽しいイベントでした。撤収時には目の前で2日目準備のスタッフさんが集合して、説明を聞いているのを見ることができました。この規模のイベントがボランティアベースというのは本当に驚愕で、日本の誇りのひとつに数えていいと思います。楽しいイベントはスタッフ様のおかげです。心から感謝を捧げます。


帰りに見上げたビッグサイトのお社(?)。
ほんとに特別な場所です。

次回のイベント参加は2/25のCOMITIA147、3/10のJ.GARDEN55です。夏籠りになる前に(笑)、できるだけイベントにも参加したいと思っています。情報は随時サイトにてお知らせしております。よろしくお願いいたします。

2023年12月25日月曜日

コミケ103・新装版当て書き小説など持参します。

久しぶりにコミックマーケットにサークル参加します。一番新しい本がピーター・カッシング当て書き小説の新装版なので、ジャンルは映画・芸能系で申し込みました。

配置スペース:12/30(一日目)東 Z44b SUSSANRAP(サッサンラップ)

コミケ公式サイト 


サークルカットです。


コミケ初売り2点


『新装版 脳人形の館』(別冊ふろく16p付 1200円)

新装版『脳人形の館』(\1200)と別冊ふろく表紙

こちらのブログでは再三ご紹介させていただいておりますが(^^;)、カッシング丈とクリストファー・リー妄想共演の当て書き小説新装版です。「こんな映画が見たかったなー」というストーリーを小説で書いてみました。


別冊ふろく目次

新装版で外したイラスト・漫画や蔵出しパイロット漫画ラフなどを別冊ふろくにまとめています。当初はこれを無料配布にと考えていましたが、本体がないと意味不明の内容なので「別冊ふろく」となりました。(カットで無料配布をやんわり告知してしまったので、代わりに無料配布のカードかペーパーを作れたら…と現在奮闘中です。当日できてましたら連れ帰ってやってくださいませ(^^))

『美学としてのJUNE~ブックレビューとポエムのこころみ~』(1000円)

その前に出した評論本(書評集)表紙と目次

評論本『美学としてのJUNE』も合わせて収録したポエムがカッシング丈当て書き(しかも妄想共演ジェラール・フィリップというなんでもあり☆)なので、表紙に趣味がダダ洩れしております。これら間口の狭い2点(^^;)がコミケ初売りになります。


その他シャーロック・ホームズの小説やグッズ、英国歴史ライターくんが主役のマイルドBL系小説など既刊を持ち込みます。最近額装に凝っているので、ファンアートの原画/半原画(気に入ってる過去絵をベースに手彩色)/複製画なども持っていきたいなぁと思っているのですが……こちらは「もし間に合えば」ゲリラ的に持っていきます♪

確実な分のお品書きとお試し読みなどは下記にまとめておりますので、よろしければご覧ください。

直近イベントお品書き(&通販・kindle版リンク)


コミケwebカタログをご利用の方は、こちらからどうぞ。

Comike Web Catalog 103: 土-東Z44b SUSSANRAP


数年ぶりでシステムも変わっていて戸惑うことばかりですが、こう間が空くと初参加のようなものです。初心に帰ってお祭を楽しみたいと思っております。以前お立ち寄りくださった方も、初めての方も、おついでがありましたらぜひお立ち寄りください。ヒマなサークルですので(笑)、まったりとお待ちしております♥(寒さが読めないので、ぜひ調整できる服装でお越しください。お気軽にお声がけいただけると嬉しいです♪)


追加のお知らせなど生じた場合は、サークルメインサイトに掲載いたします。どうぞよろしくお願いします。

SUSSANRAP books & more

2023年11月17日金曜日

【新装版】脳人形の館(別冊ふろく付)の通信販売を開始しました。

遅ればせながら、10/8に発行した新装版(紙版)通販開始のお知らせです。


❖ピーター・カッシング&クリストファー・リー当て書き・オマージュ小説
【新装版】脳人形の館(別冊ふろく付)[BOOTH]

個人情報のやりとりがない「あんしんBOOTHパック」でお送りしています。


❖コピー誌、kindle版にてご好評いただきました作品の新装版です。

(旧コピー誌初版『恐怖!脳人形の館』2010/10発行)

※小説は一般的な意味でのBLサービスシーンを含みません。
※新編の別冊ふろくにはBL・パロディ的コンテンツがちょっぴり含まれます。

「アミカス系で見てみたかった架空映画」のノベライズという発想で、自分なりの「萌えの極北」を追求しております。が、小説に露骨なサービスシーンはないので二重の意味でスミマセン……。(「それがあったら成立しないタイプの萌え」が好きなので……この辺が説明しづらく、腐女子系イベントでもマイノリティになる原因です☆(泣))

kindle版(旧版)ではご好評を賜り、ご感想をこちらに転載させていただいております。よろしければご覧ください。

オリジナル小説としてもイベントにて販売参加しておりますが、ご同好の皆様には1.5次創作としてイメージを重ねてご笑覧いただければ幸いです。(「1.5次」は「二次創作でもPRSでもない」ということで最近造語しました。人様に通じるかは謎☆(^^;))


【小説あらすじ】
初老の科学者ピーター・カークランドは、かつての親友クリフの遺言で古い館を譲られる。 二人はかつて切断四肢の再接合を共同研究していた。しかし七年前のある出来事以来、クリフは姿を消していた。よみがえる記憶に葛藤しつつクリフの日誌を読んだピーターは、恐るべき事実を知る——。


イベント販売

年内の同人誌イベントでは

にて販売予定です。いずれも「SUSSANRAP(サッサンラップ)」のサークル名で参加しております。詳しくはこちらをどうぞ。>イベント参加予定


*     *     *

kindle版について

kindle版の新装版化については、現在方針を検討中です。セット販売ができないので、ふろくの扱いで予想外に逡巡することになりました(^^;)。旧版の扱いを含め、方針を決定しだいご報告させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


kindle版 脳人形の館(旧版)

【新装版】脳人形の館(別冊ふろく付)[BOOTH]

2023年10月6日金曜日

10/8開催 J.GARDEN54参加のお知らせ

(今回の更新は個人ブログ(牛乃の日記)と同内容です)

直前ですみません!こちらのブログできちんとお知らせしておりませんでした💦

J庭、無事に参加の運びとなりました。特設ジャンル「ホラー・オカルト」で参加させていただきます♪

J.GARDEN公式サイト

配置は【み11a SUSSANRAP】です。

ジャストフィットな特設ジャンルにちなみ、しばらく在庫なしだった耽美風マイルドホラー小説(ピーター・カッシング当て書き)を新装版で復刊しました。タイトルは旧版から「恐怖!」を取り『脳人形の館』。(kindle版と同じになりました)16ページのカラー別冊ふろく付きです。(価格はまだ迷っているのですが、1200円前後になるかと思います)

「別冊ふろく」は、改めて見ると内容が単体では成立していないので、当初考えていた別冊ふろくのみの無料配布は行わないことにしました。(もしも当てにしてくださっていた方がいらしたら申し訳ありません💦)kindle版も表紙を差し替えるつもりなのですが、「別冊ふろく」電子版を作るかどうかについては、もう少し考えてから決めたいと思います。決定したらお知らせさせていただきますね。


『脳人形の館[新装版]』。表紙から「ピーター・カッシング生誕100周年」を外し、
ロゴをシックに(?)して漫画・イラストを外しました。
 
別冊ふろく表紙。本体で削除した漫画・イラストに加え、
「蔵出しパイロット漫画ラフ」を収録しました。

ふろくのほうは一昨日自宅に到着しました!小説本体は当日会場搬入なのでドキドキしております。これをセットにして販売します。


到着した「脳人形の館」別冊ふろく。
試作中のディスプレイと共に。


サイトに当日のお品書きページをご用意しております。サイト内でお試し読みもできますので、ぜひご利用ください。

直近イベント お品書き(&通販・kindle版リンク)


入場にはパンフレット『GARDEN GUIDE』が必要なので、事前購入なさった方はどうぞお忘れなく。これが入場証代わりになります。(事前購入するとwebカタログが使えたりして便利ですね♥)詳しくはJ庭公式サイトをどうぞ。

急に涼しくなりましたね。会場は状況によって暑く(熱く?(笑))なったり寒くなったりするので、調整がしやすい羽織りものがあると便利だと思います。

ではでは、会場でお待ちしております♥


*     *     *


編集作業中のアレコレなどは、新設したサイト内ブログにわりとマメに上げております。(このせいで告知をした気分になってしまったんですね(^^;))舞台裏日記みたいなものでちょっとこことはノリが違いますが、よかったらご覧くださいませ。

Now Working On!~現在ンなことやってます~


2013年3月31日日曜日

隠れた傑作かも!『The Flesh And The Fiends』(死体解剖記)(1959)

 (旧サイト日記の塩漬け記事[2009/9/3]からSSブログに救出再掲…の、さらにblogger引っ越し再掲です(^^;)。UK版DVDを購入したときのレビューで、字幕なしで見たので勘違いがありましたらご容赦ください☆)

blogger再掲にあたり写真を撮りました♡


ちょっと鑑賞してから時間が経ってしまったんですが、ピーター・カッシング出演作で購入した『The Flesh And The Fiends』(VHS邦題『死体解剖記』)の感想です。

1959年のモノクロ作品ですが、見出しに書いたとおり、これは隠れた傑作かも!と思いました。お話は実話を元にしています。時は十九世紀初頭。エジンバラで解剖学を教えているロバート・ノックス博士が、バークヘアという二人組から解剖用の死体を買っています。この二人がじつは墓荒らし。火葬ではないので、埋葬されたばかりの死体を掘り出しているのです。新鮮であるほど高い値がつくことから、二人は次第に身よりのないホームレスなどを殺して「納入」するようになり、それが露見して逮捕。じつは博士も死体が自然死によるものでないことに気付きながら買っていた・・・というもの。
ノックス博士がピーター・カッシング、二人組のうちの一人ヘアがドナルド・プレザンスでした。(この人が出ているとは知りませんでした。チャッキーみたいな顔が怖い!)

このDVD、英語字幕さえないのがちょっと困るのですが、以前図書館で借りて読んだイギリスの犯罪史の本にバークとヘアの話が出てきたので、ストーリーは問題なく追うことができました。本のほうでは、絞首刑になった犯人は自ら解剖用に献体されるはめになった・・・という落ちがついてたと思います。映画のなかでも、刑を執行される前に犯人が神父さんか牧師さんかになにか言う場面があって、そのへんに関連したことを言っていたようなのですが、充分に聞き取れませんでした。(^ ^;)

「傑作かも」というのは、これが単なるホラーサスペンスではなかったからです。ジャケットやコピーはホラーとして売ろうとしていて、カッシングも片目がつぶれた、少し不気味な顔になっています。このジャケット写真を見ると、博士が悪の権化のように見えるのですが、そこは複雑です。

博士は出所の怪しい死体を買いますが、医学教育のためには必要なことと割り切っています。墓荒らしから死体を買っていると噂になっているのか、医学協会らしき組織の仲間からも、バークとヘアが捕まる前から何やら責められています。(推測ですみません、せりふが聞き取れないのです(^ ^;))博士は罪悪感など見せず、非難を軽くいなしてしまいますが、のちに自分の行為の意味を思い知って苦しむ場面があります。

バークとヘアが逮捕され、ノックス博士を非難するデモ行進も起こります。医学協会にも呼び出されてつるし上げられますが、それでも堂々としている博士。その帰り道、浮浪児の少女に小銭をねだられて、持ち合わせがないのだとやさしく言います。でも家まで来るならあげられるよ、と。(ようするに、根はやさしい人物だというシーンです)
しかしこの小汚い女の子は「No thank you.」と断ります。ここでのせりふも完全には聞き取れないのですが、「あなたがドクター・ノックスだったら怖いもの」みたいなことを、たぶん言われています。(あるいはノックス本人だと知ってて、ついていったら解剖されちゃうもん、とか言ってるのか?)そしてぱっと走り去ってしまいます。

ここで初めて、ノックスは愕然とした顔をするのです。うまいなあ、と思いました。理詰めでいくら責められても自分を正当化できるけど、こういうことで感情が動いてしまうという…。

最後に博士は、講義の前に学生たちにスピーチをするのですが・・・そこが全部聞き取れたらなあ。シーン自体、博士が一番非難されていたときには学生がほとんどいなくなって、そのあとで学生たちが戻ってきた、という感動的なシチュエーションです。講義のシーンは何回かありましたが、朗々とした口調に聞き惚れました。

バークとヘアが被害者を殺すシーンなど、かなりショッキングだったりするのですが…(モノクロだし、今のホラーと比べるとそれほどすごい映像ではないんですが、なぜかすごく怖い。やってることの意味が怖いんですよね。文字通り「ぞっとする」シーンです)、そういうエジンバラの貧民街でのセンセーショナルなドラマと同時に、ノックス博士の周りで論議される、医学の両義性、原罪性やリスクもテーマになっています。臓器移植が問題提起している今の時代にも、充分訴えるところがあると思います。
ほかに ノックスの教え子と貧民街の女性、別のノックスの弟子とノックスの姪の恋愛なんかも盛り込んであります。

…というわけで、このノックス役、フランケンシュタイン系統のキャラクターではありますが、紳士的な態度の下に隠れた葛藤がよりリアルで、カッシングのあたり役の一つではないかと思いました。
(フランケンといえば、足の不自由そうな浮浪児役で出てきたヒトは、フランケン一作目で、思春期のフランケンシュタインをやってたヒトだと思います。医師仲間の一人は、やはりフランケンで食堂のオヤジさんをやってたヒトでした。見知った顔が出てくると、「これは映画なんだから」と思い出せて、なんか安心します(笑))

DVDには、イギリス公開版と、より刺激的なシーンが一分ほど追加されているというヨーロッパ公開版が収録されていました。それに予告編と、アメリカ公開版のオープニング、公開時の広告画像など。なんとなくマニアックに充実していて「やっぱり『隠れた傑作』扱いなのかも」、と思わせます。日本での未DVD化はほんとに残念!ぜひぜひレンタルで見られるようにしてほしいですー!!

*     *     *

【2024年blogger引っ越し時追記】
ついに日本盤出ました!祝!!♥

死体解剖記 [DVD]


2012年10月16日火曜日

ホラー・ヒロイン・インタビュー"Scream Queens" BBC Radio 4

 今回はピーター・カッシングのネタではないんですけど、ハマープロ関連のお話がいろいろ聴けるBBCのラジオ番組ポッドキャストの情報です。


伝説のホラー・ヒロインへのインタビューでつづる28分のラジオ・ドキュメンタリーで、ホストはリース・シェアスミス。彼はマーク・ゲイティス(BBC SHERLOCKの脚本・出演・プロデュース)が所属する(していた?現在どういう扱いなのかよくわからないんですが)コメディーユニット、リーグ・オブ・ジェントルメンの仲間で、やっぱりホラー好きの方です。Psychovilleなどその手の番組の脚本・出演をしておられます。
わずか28分ですが、ヒロインで見るホラー映画の歴史、の感があるくらいてんこ盛りでした♪自分はハマーファンというよりただのカッシングファン(笑)なのですが、それでもとても楽しめたので、ハマー作品そのものに愛着のある方にはかなり楽しめるのではないでしょうか。

番組はハマープロ作品他に出演した、イギリスの伝説的なホラー女優さんへのインタビューと、実際の映画等の音源で構成されています。とても楽しかったです!ただ、自分はリスニングが八割方ペケなもので(^^;)、かなり悔しいです。

こちらのページから、七日間聴けるそうです。(現地時間で10/15に公開開始)


ページ一番下に、ゲストの女優さんたちとリースさんが撮ったオチャメな写真が並んでるのでそちらだけでもおすすめです♪バーバラ・シェリーとドラキュラを再現している写真が秀逸♪バーバラさんがクリストファー・リー役で、リースさんがバーバラさん役になっています。(笑)

ご出演女優さんはマデリン・スミス(カッシングが出ている『バンパイア・ラヴァーズ』『フランケンシュタインと地獄の怪物』に出ていますね!)、バーバラ・シェリー(自分が見たのは『火星人地球大襲撃』『白夜の陰獣』くらい…)、ジェーン・メロウ(『ハンズ・オブ・ザ・リッパー』。これはラストが泣ける隠れた傑作。グラナダ版ホームズでモリアーティー教授を演じたエリック・ポーター主演)など。シェアスミスのインタビューのほか、アーカイブですがイングリッド・ピット『バンパイア・ラヴァーズ』の色っぽくも哀しいレズビアン・バンパイア)が話している音源なども出てきました。

…リース・シェアスミス自身がホラーファンなので、ジャンルと女優さんたちに対して愛着とリスペクトを持っているのが伝わってきました。エンディングは「リース…リース…」と呼ぶ魔女のような声に応じた彼の悲鳴で終わる、というチャーミングな演出でした♪(笑)

ラジオって最近自分はほとんど聴かないんですが、音楽と効果音と声、という表現て想像力を刺激しますね。(『サイコ』の音楽なんかもう、映像なくてもドキドキしました!)BBCはよくラジオドラマもやっていて、キャストがけっこう人気俳優さんでクオリティーが高いんですよね。ちゃんと聴きとれたらなあ…。日本のオーディオドラマというと、声優さん人気に焦点が合ったアニメ寄りのイメージなんですが、あちらのはまた雰囲気も素材も違っています。ホラーのような、聴き手の想像力に働きかけるジャンルのものは特に、ラジオドラマも合ってるかもしれないな~、なんて思いました。


   *   *   *   *   *   * 


ついでにBBCのラジオ番組をMP3にしてとっておくことができるフリーソフトもご紹介しておきます。他にもあると思いますが、自分はこれを以前使ってやりやすかったので、さっそくこれでファイルにしときました♪(2013/9/1追記・Radio Downloaderは仕様変更により、BBC番組の保存ができなくなりました。BBCが今後過去の番組の配信サービスを始める計画があるとかで、その関係だそうです)

インストールしたソフトを起動してBBC Radioのアイコンをダブルクリックすると、アルファベットで番組を選ぶ画面になります。番組を選んで、上のバーにある"Download"をクリックすればOK。(タブのDownloadはダウンロード済み一覧なので、その下のバーのDownloadです。ちょっとややこしい)マイドキュメント内に自動的にDownloaded Radioというフォルダができて、そこにMP3ファイルが保存されます。

2012年5月27日日曜日

ホラー御三家ご生誕を祝う映画~マーク・ゲイティス氏のおすすめ~

 ええと、作夜書いたばかりですが、昨日5/26はピーター・カッシング丈のお誕生日でした。それから、今日5/27はヴィンセント・プライスクリストファー・リーのお誕生日。おめでとうございます!

じつは昨夜ツイッターのほうで、この記念すべき週末を祝うのにどの映画を見たらいいでしょうか?と、マーク・ゲイティスさん(@Markgatiss)に戯れにツイートしてみたんです。(ゲイティス氏は、最近はまっておりますBBCの現代版シャーロック・ホームズ、『SHERLOCK』の制作・脚本・マイクロフト役の方です。この方は以前ここでもご紹介しましたがホラーマニアで、ジェームズ・ホエールの伝記を書いたり、カッシングゆかりの地・ウィスタブルを訪ねてテレビで紹介するなんてこともなさっておられました。最近のツイッターでは「未記入の小切手を渡されたら何に使う?」との質問に「ホラー映画の脚本書いて監督する!」と答えておられました。迷いのない方ですね!(笑))
…そしたらなんと、ご返信いただけちゃったのです!正直まったく期待していませんでした! 



で、せっかくなので自分の「リプライいただいちゃった記念」(笑)も兼ねて、そのチョイスをこちらで記録しておきたいと思いまして、ご報告いたします。ゲイティス氏のオススメは、

"Horror Express"(『ホラー・エクスプレス~ゾンビ特急地獄行き~』カッシングとクリストファー・リー共演)と、
"Masque of the Red Deat"『赤死病の仮面』1964年版・ヴィンセント・プライス出演)でした。

 

ワタクシ、『ホラー・エクスプレス』はDVDで持っているんですが、もう一方は見たことがなくて、邦題も検索してやっと知った次第です。エドガー・アラン・ポー原作のロジャー・コーマン作品という…正直自分はホラーファンじゃなくて「カッシングファン」なので(笑)、ホラー偏差値(?)は高くないほうだと思いますが…それでも「これはかなりマニア的に本格的な選択では?」(=「ぶっちゃけツタヤじゃ借りられないんでしょ?」)という予感がひしひしと…。案の定、DVD情報を漁ってみたらレンタルはなくて(こんなん当たり前っ!)セルDVDもすでに在庫がないようで、中古もお高いっ!…今日見るのはスッパリあきらめました…。(^ ^;)

ゆえに今日は『ホラー・エクスプレス』のほうで手を打ちます。でも、いつも「カッシング丈にちなんで[黒ハート]」とか思うと、大好きな『フランケンシュタイン・恐怖の生体実験』あたりに偏りがちなので、今回は久しぶりに掘り起こして、リーとカッシング丈のラブラブ共演でなごみます~♪なにしろベッピンですからね、あの映画のカッシングは!!(笑)

でも、この『赤死病の仮面』、Amazonのカスタマーレビューなどでも隠れた傑作という評判で、アート系として評価もされているという珍しい作品らしいので、せっかく存在を知ったのだから、いつか見てみたいです。中古でなんとか…もうちょっと安く手に入らないかなあ…?ていうかレンタル商品出してくれませんか…!真剣にっ!(^ ^;)

<エンタメ・プライス>ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急“地獄”行 [DVD]

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