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2011年9月17日土曜日

『吸血鬼ドラキュラ』日本バージョンとゆかりの地紹介映像

 久しぶりの更新です。ちょっと別経路(?)で面白いニュースをゲットしてしまいました♪

先日NHKのBSでやっていたBBCの現代版シャーロック・ホームズ"SHERLOCK"が大変面白かったので、いもづる式に制作・脚本(出演も少し)のMark Gatissさんのツイッターなど拝見させていただいてたのですが、そこで得た情報です。(Gatiss氏はホームズとハマー・フィルムのファンなんだそうです。さもありなん、というキャリアの方でした。それはまた別の話…)

ハマープロの公式ページのアナウンスが紹介されてたのですが…タイトルは「ドラキュラ復活!」です。(笑)

→Dracura Resurrected!(HAMMER)
(※引っ越し時点では当時のページはなくなっているようです)

…概要を書きますと、日本で1958年に上映された『吸血鬼ドラキュラ』は欧米で上映されたものよりほんの少し長いそうで、その幻の日本バージョン(?)を、東京在住のイギリス人(かな?)のハマーファンの方が探し出した、というお話です。"The National Film Center"(東京国立近代美術館フィルムセンター)で探し出したそうで、交渉の末その箇所をその方が確認、問題の箇所が入ったフィルムは震災の影響も逃れ、コピーがハマープロに無事送られたとのこと。その「幻の」部分を加えたDVDのイギリスでのリリースも検討されている、ということです。

自分はコレクター体質があまりないので、「違うアングルのカットが一瞬入る」とか「数秒長い」「違う音声が入る」程度のことは正直あまりそそられないのですが(^^;)、時間と距離を経た発掘…しかも商業ベースでなく、ファンの方(と、その日本人の奥様)のお骨折りでなされた発見だというのが、なんだかすごく嬉しいニュースだと思いました。(このハマープロのサイトも初めて知りました。現在進行形で活動しているイメージがなかったのでびっくり。サイトは細かく見始めるとしばらく帰ってこれなくなりそうな充実ぶり…困りました(笑))

日本で現在販売されてるDVDも、あちらのものに字幕をつけたものでしょうから、もし「日本バージョン」が日本でもリリースされるとしたら、日本のファンは逆輸入の逆輸入(?)みたいな感じになりますね。(笑)

さて、今回情報を得るきっかけになったマーク・ゲーティスさんは、イギリスのThe League of Gentlemenというコメディー・チームのメンバーとしてブレイクした方で、チームの作った同名番組も「ホラー・コメディ」という、ファン気質が反映された奇妙なものなんですが(正直最初はぜんぜん笑えませんでした(笑))、ホラー研究でも知られている方のようです。

BBCの"A History of Horror"という番組内で、彼がカッシングが住んだWistableを紹介するくだりがYoutubeにあったので、(母艦サイトの日記に載せたものと重複しますが)リンクしておきます。短いですが、カッシング・ミュージアムやカッシング夫妻のお気に入りの場所Cushing's View等々…カッシングご本人のインタビュー映像も貴重です。

(※元リンクは引っ越し時にリンク切れしていました。
同じ部分の動画を見つけたので、新たに埋め込みます)



このゲーティスさん、調べてみたらほかにドクター・フーの脚本・出演・小説、オリジナル小説の執筆もしているという才能豊かな方で、ノンフィクションではジェームズ・ホエール(ボリス・カーロフ版フランケンシュタインなどの監督)の伝記も書いてらっしゃいました。

ホエール監督は『ゴッド&モンスター』で描かれた通りゲイだったらしいんですね。そしてゲーティスさんご自身もオープンなゲイなので、腐体質としては非常に興味がわく本なんですが、すでに絶版のようでザンネンです。
(※引っ越し時追記:このホエールの伝記はのちに古書をゲットしまして、宝物になっています(^^))

BBCの"SHERLOCK"で主人公のシャーロックを演じているベネディクト・カンバーバッチという俳優さんは、プロフィールを見たら女優のワンダ・ベンサムの息子さんでした。聞き覚えがあると思ったら、なんと『謎の円盤UFO』のレイク大佐でした!…ということで、別の意味でも感慨が出てしまったんですが(笑)、ベンサムさんはカッシングとも『ブラッド・ビースト・テラー』という作品で共演していたんですね。(これ未見です!)そのカッシングはもちろん、かつてBBCでシャーロック・ホームズを演じたわけで…。なんかいろんなところでつながって、いろいろ感慨深いです。

2011年8月3日水曜日

『吸血鬼ドラキュラの花嫁』(1960)

 私事でちょっと間があいてしまいました。遅ればせながら、5月に発売されたDVDの感想デス。

ハマーのドラキュラもの第二作。ピーター・カッシングはヴァン・ヘルシング教授で再登板。といってもクリストファー・リーは不在・・・。ドラキュラの代役ではなくマインスター男爵という別の吸血鬼が出るので、正直言ってこのタイトルは詐欺。(笑)

お話は、女学校に赴任するフランス人美人教師が、旅の途中で馬車に置いてきぼりにされ、一夜の宿の提供を申し出た地元の貴夫人(美輪明宏似)の館にいくと、そこには母に監禁された美青年が。ヒロインは彼を母の手から救い出そうとしますが・・・。

いまいちノれなかったのは、「目もくらむハンサム」(予告編のフレーズ)のはずのマインスター男爵が自分の目にはいまいち(笑)だったこと。特に吸血鬼になったときがひどい。ヒロインはグラマーで顔もちょっとブリジット・バルドー系ですが、教師という役柄なので節度あるフランス美人になってます。なかなか押し出しがよろしゅうございます。

でも、もちろん見所は徹頭徹尾ジェントルなヴァン・ヘルシング教授!滑らかでやさしく上品な口調がたまりません。
森の中に倒れていたヒロインを見つけて介抱するのが登場シーンなのですが、そのときの口調がもう。あんな声で「安心しなさい。私は医者だ」なんて決まり文句を言われたら、ヒロインでなくともすっかり安心してしまいそう。(実はなんの保証にもならない言葉だけど!(笑))

一作目のヘルシングよりさらに紳士度がアップ。引き立て役の下卑た医師や校長なんかも出てきたせいか、ただの紳士という以上の「高潔な紳士」という面が強調されてます。とても素敵でした♪

伯爵との対決シーンは、すでにYoutubeで見ていたのですが、自分で「治療」しちゃうのがすごい(笑)。前半の穏やかな物腰を見たあとだと、アクションに萌えます。つかのまとはいえ「ヘルシング教授が吸血鬼にされる」というのは、すごく見たかった萌えるシチュエーションなので、教授を噛むのがクリストファー・リーでなくてものすごく残念です!

男爵の母と、坊っちゃま(男爵)に執着を示す乳母にドラマあり。演じる女優さんたちもベテランらしくパワフル。感情の起伏も大きく、大芝居で存在感ありました。教授の出演シーンを除けば、ほとんどこのお二人のおかげで持っていた気がします。マインスター男爵にもっと存在感があるか、チョロくてももっと美形であるかしてくれればもっと楽しめたのにィ・・・と惜しまれます。

2011年5月26日木曜日

生誕98周年と『フランケンシュタインの怒り』(1964)

 祝・ピーター・カッシング生誕98周年!

…今日はカッシング丈のお誕生日ですね。1913年5月26日生まれ…ということは、あと二年で百周年になるんですね。なんか今さらですが、「そんなに昔の人なんだ…」と感慨が。DVDで作品を見ているとまったく時間のズレを感じないので、不思議な感じがします。

思えば、個人的にカッシングに萌え返したきっかけは、二年前の5月末に地球侵略戦争2150のDVDを購入したことでした。なので、なんとなく自分の中では、5月の末頃というのはカッシング丈と縁がある季節(?)になっています。

その上今年は、まるでお誕生日に合わせるかのように、前日の25日にフランケンシュタインの怒り吸血鬼ドラキュラの花嫁がリリースされました。(予約していたのですが、発売前日の24日に到着しました♪)


で、まずは『フランケンシュタインの怒り』を拝見しました。本邦初ソフト化という、ハマープロのフランケンシリーズ三作目。『フランケンシュタインの復讐』と『フランケンシュタイン・死美人の復讐』の間になるんですね。

しかし…ストーリーは、男爵が自分の城のあるカールシュタットに戻り、以前に作ったクリーチャーが氷づけになっているのを発見するというもので、『フランケンシュタインの逆襲』(フランケンシリーズ一作目)とは違う過去が作られており、話がつながってはいませんでした。男爵の助手は『復讐』と同じハンスという人なんですが、キャラが違い、男爵と一緒に行動している理由も「自分でもわからない」なんて言ってます。(笑)『復讐』のハンスには、ちゃんと彼なりの動機がありましたもんね。

クリーチャーのデザインの著作権問題が解決して、ボリス・カーロフ版に近いデザインが使えるようになった…という事情はハマーのドキュメンタリーなんかで見ていたので、そのためにあえて別物にしているのかも…と思いました。だからこれは、ハマーのフランケンではありますが「パラレルワールドの男爵」みたいな感じです。

それはまあ、いいのですが…映画自体がうーん…。(^ ^;)これまで日本でソフト化されていなかったのも納得です。あれだけカッシング丈が出ているにも関わらず、途中で眠くなってしまいました。自分の寝不足のせいばかりではないと思います。なんというか、お芝居の見せ場がないというか、話にメリハリがないというか。さっきのハンスをはじめとして、キャラの行動の動機があいまいで、シーンによってちぐはぐな感じもあります。たしかハマーのドキュメンタりーで、監督のフレディ・フランシスがこの作品について、「撮影を終えたあと休暇で留守にして、帰ってきたらもう編集されていた」とか話していたような気がするんですが…そのへんの事情もあるのかも?

ただ、このDVDには特典として「テレビ放映版のみにあるシーン」がついています。これがなかなか興味深いです。というのは、作中に出てくる聾唖の女性が、少女時代にクリーチャーに出会っていたという過去が描かれているんです。クリーチャーと一般人との交流というシークエンスは、違う形ですがメアリー・シェリーの原作にあるので、そこからインスパイアされたアイデアなのかな、という感じもします。(そういえばミツバチのささやきという、フランケンシュタインのクリーチャーと少女をモチーフにした映画がありましたよね。うろ覚えですが…。少女とクリーチャーって想像力を刺激する組み合わせなのかも?)

この部分は、本編のショッキングな場面をテレビ用に削除して、その尺を埋め合わせるため、あとからアメリカで別のキャスト・監督で撮ったということなんですが、これがあったほうがストーリーとしてはまとまりがいいし、女性キャラの存在理由もわかるので、本来の脚本はこういう話だったのでは?とさえ思います。(ホントにただの後付けだとしたら、このアイデア出した人すごい!ていうか、もともとの脚本がこういうアイデアなしだったとしたら、すごく残念賞です!)

でも、やっと『死美人の復讐』での男爵の手が不自由らしかったこと、黒手袋を外さなかったことの理由がわかりました。個人的にはこれで、カッシングのフランケンシュタイン男爵はすべて制覇したことにもなります。感慨無量です。

2011年5月14日土曜日

予約受付始まってました。(『フランケンシュタインの怒り』『吸血鬼ドラキュラの花嫁』)

カッシング作品のDVD、『フランケンシュタインの怒り』『吸血鬼ドラキュラの花嫁』の予約受付が11日から始まっていたみたいです。私事でごたごたしていてチェックが遅れましたが、さっそく予約してきました♪受付はこちらです。

→allcinemaSELLECTION
(※引っ越し時点では販売終了しています)

やっぱり同時リリース…到着を待つ楽しみがいっぺんに終わってしまうのがもったいないです。(笑)英語字幕もやはりないみたいですね…ちょっぴり残念ですが、自分には未見のカッシング作品ですし、フランケンのほうは日本初ソフト化だそうですね。楽しみです♪

2011年5月8日日曜日

『若妻・恐怖の体験学習』(1972)

 

若妻・恐怖の体験学習≪初DVD化≫【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】久しぶりに品揃えのいいレンタル屋さんに行って発見しました。しかしなんて邦題だ。原題は"Fear in the  Night"なのに…。(笑)

これは、カッシングの旧作を漁りまくっていたときには(当然ながら)近所のレンタル店になく、セル商品は見かけたんですけど、あんまりなタイトルなので(笑)レジに持っていく気になれなかったものです。カッシングの出番は10分程度とも聞いてましたし。出演シーンはYoutubeとかでちらちら見てましたが、全体がこういう話だとは知りませんでした。

お話は…ノイローゼで入院経験のある女性が、全寮制男子学校の教師と結婚し、学校の敷地内の家に引っ越してくるのですが、引っ越す前から「片手が義手の謎の男」に背後から首を絞められる体験をしています。それがここでも起き、周りに訴えても病歴のため妄想だと本気にしてもらえず、さらに襲撃がかさなって精神的に追いつめられ…さて真実は一体?というもの。タイトルから想像するほどひどい映画ではありませんでした。(笑)若妻は内向的なゴールディー・ホーン(?)という感じのすごくかわいい女優さんですが、首を絞められるだけでサービスシーンに当たるようなものはまったくありません。逆にタイトルから期待して借りた人は怒るんじゃないでしょうか。(笑)

カッシングは学校の校長役でした。マイケル・カーマイケルというへんな名前。(笑)でもチョビ髭がDr.Whoのときをホーフツとさせる、礼儀正しい老紳士風でステキでした。メガネに黒のケープ姿が似合っていて、まるで絵に描いたような…というか、実際映画の中にその姿の肖像画が出てくるのですが、すごくそっくりでした。思わずほしくなりました…。(これも私見でのルックス最盛期・1972年作品なんですよね…クラクラきます(笑))

なかなか不気味なキャラでもあり、じつは切ない設定もあり(ネタバレは避けますが、大食堂で食事するシーンとか、授業のシーンとか、一瞬ですがキュンときました)、最終的には重要な役でした。が、いかんせん出番が少ない!終盤もっと姿を見せてくれてもいい気がしますが…なにか撮影できない事情があったのかな、と思わせる撮り方です。あえて姿を見せないことの効果もたしかにありますが…(それにあんまり出ると「若妻」の存在感を食ってしまいますし(笑))

主人公の優しい旦那役がラルフ・ベイツという俳優さんなんですが、地味にハンサムでステキでした。どこかで見た顔だと思ったら、同じハマープロ作品の『ジキル博士とハイド嬢』でジキルをやってた方みたいです。これはまだ見てないんですが、ハマーのドキュメンタリーで断片だけ見ました。ジキルとハイドのバリエーションで、ハイドになるとき性転換してしまうというぶっ飛んだ映画です。これも今回行ったレンタル屋さんにはあったので、今度借りてみようかな、と思います。

(ハイド役の女優さんとは一見顔は似てないんですけど、顔のパーツの位置とかが一致しているらしく、画像がオーバーラップするシーンが違和感なかったです。それにやっぱりハンサムだし♪性転換じゃなくて性格だけが変わって、裕福な同性愛者の老人を籠絡しまくるなんてバージョンがあったら、購入して永久保存版にするんだけどなあ…(笑))

脚本・監督・プロデュースは、ハマープロのプロデューサーのジミー・サングスター。タイトルで覚悟しすぎたせいか、ちゃんとオチがある脚本で逆にびっくりしました。もう一人脚本担当としてクレジットされていたので、アイデアを口述する程度だったのかもと想像しますが?(スミマセン。プロデューサーという肩書きに偏見があるらしく…(^ ^;))

ハマー映画を見ると、わりとこういうことが多いです。ふつうの意味で傑作映画とは言いがたいけど、題材などから、見る前にある程度のレベルの低さを覚悟させるところがあって(笑)、見てみるとそのレベルはたいてい上回るので、「意外にちゃんとしてるじゃん!」と妙な好評価をしてしまう…まあ今の自分なら、カッシングさえ見られれば最初から五十点くらいは入っちゃいますけど…。(笑)

2011年4月20日水曜日

吸血鬼に噛まれたら

 久しぶりにallcinema SELECTIONさんのサイト(→こちら)を見に行ったら、今年リリース予定と告知されていた『吸血鬼ドラキュラの花嫁』『フランケンシュタインの怒り』の進行について触れられてました。DVDの生産工場が東北だということで、先月のリリース作品が発売延期になったのが記憶に新しく、カッシングの2作品はちゃんと今年出るのかなあ…と心配していたところでした。嬉しいです!(工場も再開できたということでしょうか。だとしたらよかったですね!)

しかし、売りは日本語吹き替え音源…というあたり…。(^ ^;)拝見してると、わりといつもそういうノリで宣伝されているので、テレビで見ていた方々がここの常連客さんなのでしょうね。
自分はテレビ放映でのスリコミはありませんし、ご本人の声が聴きたいミーハーなので、正直日本語音源はなくてもかまわないんですが…。(すいません!そんでもってむしろ聞き取り練習用に英語字幕がほしいです!(^ ^;))

両方未見作品なので、同時リリースとかしないでほしいな~、というのも実はあります。なんだかそうなってしまいそうな気配ですが…。(自分には安い買い物ではないので、お楽しみがいっぺんで終わってしまうのがもったいなくて…って、自分で時間差つけて買えばいいだけのことなんですが、出ているものを買わずにお預けって苦しいかも…(笑))


『フランケンシュタインの怒り』は日本初ソフト化だそうですね。以前買ったハマーのフランケンシリーズのサントラで、テーマ曲がすごくかっこよかったのを覚えています。クールビューティーな男爵を早く見たいです♪(でもこれを見てしまうと、カッンシグのフランケンシリーズはすべて見終わってしまうので、なんだか寂しいような気も…)

『吸血鬼ドラキュラの花嫁』は、前にYoutubeでいろいろ漁っていたとき、この作品からの編集と思われる面白いビデオがあって、母艦サイトの日記で紹介させていただきました。こちらのブログではたしかご紹介していなかった気がするので、リンクしておきます。よかったらご覧ください。題して『ピーター・カッシングが教える、吸血鬼に噛まれたときの応急処置法』。字幕が笑えます~。(笑)

→Youtube "Healing a Vampire Bite by Peter Cushing"

2011年2月20日日曜日

『赤い風車』(1952)

 ピーター・カッシングの初期の出演作で、タイトルだけ覚えていました。近所のレンタル屋に無く、ワンコインDVDにはなっていたのですが、ワンコインのほうの画質が酷評を受けていて、そのうえ脇役だし買うまでもないかな…と見逃していたもの。最近再入会した、品揃えのいいレンタル屋さんで見つけたので借りました。しかもワンコインではないバージョンのがあったので、良い画質で見ることができました。クリストファー・リーもちょい役ですが出ていました。

…まず、「赤い風車」ってなんのこっちゃと思ってたんですが、ムーラン・ルージュのことだったんですね。パリに実在するお店(なんていうんだろう…ウィキペディアでは「キャバレー」と書いてあるんですが、ニッポンジンの自分が想像するキャバレーとはまるで別物。(笑)お酒を飲みながら踊りを見たりするんですが、酒場じゃなくて劇場みたいな規模です)で、そこの常連だった画家・ロートレックの伝記映画でした。監督はジョン・フォード。ストーリーよりも、踊り子さんたちのメイクや衣装、全体の色使いなど、ロートレックの絵がそのまま動き出したような映像が見ものでした。しかしカンカンてあんなに嬌声をあげながら踊るものだったんですね。これまでに見た映画よりうるさかったです。(笑)

驚いたのが、主役のロートレックを演じていたのがホセ・ファーラーだったこと!最近立て続けに大作の悪役で見ていた人でした(『偉大な生涯の物語』のヘロデ・アンティパス、『アラビアのロレンス』のトルコの変態将軍(笑))
ロートレックのときは髭とめがねでほとんど顔がわかりませんが、二役でロートレックの父親役もやっていて、こちらだとよくわかりました。

カッシングは「誰もが憧れるような美男の金持ち」役。(笑)ロートレックとなんとなく両想いになるデザイナーの女性が出てくるんですが、その彼女にアプローチしている、ライバル的な位置のキャラクターです。ですが、別にロートレックを意識するでもなく、ロートレック自身がひねくれているために女性が離れていき、どっちかというと当てつけ的に結婚する相手です。本当は愛されていないのを承知のうえで結婚するという、恵まれた容姿のわりに傲慢さのかけらもない、殊勝な人でした。(笑)

出番は1シーンだけでほんのちょっとですが、競馬場でグレーの正装をしていて、ほんとに品のいい美男の紳士でした。(『マイ・フェア・レディー』でのジェレミー・ブレットが、やはり競馬場で同じような扮装をしていたのをちらりと思い出しました)巻き戻して数回見てしまいました。目の保養です。(笑)
よく聞き分けられないので確信はありませんが、フランス訛っぽい英語で話しているように感じました。(キャラはみんなフランス人の設定ですが、英語の映画ですから)

じつはそのシーンにいくまでに、「カッシング丈はどこに出てくるんだ」と目を皿のようにしていたので、「それっぽい人」を背景に二人ほど見つけていたのですが…ちゃんと役がついてるのにカメオ出演をするはずもないですね(笑)。自分の願望による見間違いだと思われます。

クリストファー・リーは、カフェにたむろしている芸術家仲間の一人をやってましたが、髭つきでオシャレ…というか、かっこよかったです!台詞もありましたし。

ニコール・キッドマンユアン・マクレガーが出ていた『ムーラン・ルージュ』でも、たしか強烈なルックスの、ムーラン・ルージュの支配人が出てきましたが、この映画に出てくる支配人も顔つきが似通っていて、オヤと思いました。実際ああいう感じの顔の人だったんでしょうか。
ただ、主役のロートレックは「あんまり似てない」と思いました。昔見た写真のイメージしかなくて、なんか「リンゴ・スターそっくり」と思った記憶があるのですが、そのイメージとはだいぶ違ったので…。(思い違いだったらすみません。>リンゴ・スター(^ ^;))

ロートレックは子供の頃のけがで足の成長が止まったため、上半身とはアンバランスに下半身が短く、その外見のコンプレックスや女性との軋轢、飲酒癖…と悲劇的な生涯に描かれています。こういう、よくある「芸術家破滅物語」は正直あまり好きじゃないんですが…(自分も下手ながら絵を描くことや創作することに足を突っ込んではいるので、「そういうことをする者は不幸になる」なんてイメージを、ステレオタイプとして刷り込みたくないんです)…死の床で昔のムーラン・ルージュの踊り子たちを幻想するあたりは、手もなく泣かされてしまいました。ああ、我ながらふがいない。(笑)

作中では、ロートレックが描いた有名なムーラン・ルージュのポスターに描かれている鷲鼻の男性が出てきました。みるからに特殊メイクなんですが、ほんとに「絵から抜け出てきたよう」に撮っていますね。やはりそのへんが売りだったようです。

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